【モデルプレス=2023/10/27】女優の吉高由里子が主演を務め、昨年NHKBS4K・8Kで放送された特集ドラマ『風よ あらしよ』が、『風よ あらしよ 劇場版』として2024年2月9日より全国順次公開されることが決定した。【写真】吉高由里子&榮倉奈々&大島優子“タラレバ娘”再集結に反響殺到◆吉高由里子主演「風よ あらしよ」本作は、今から100年前、筆一本の力で、結婚制度や社会道徳に真正面から異議を申し立てた女性、伊藤野枝を描く。関東大震災後の混乱のさなか、ひとりの女性が憲兵に虐殺された。女性解放運動家の伊藤野枝。平塚らいてうの「元始、女性は太陽であった」という言葉に感銘を受け、バイタリティ溢れる情熱で「青鞜社」に参加すると、ジェンダー格差や貧困などの社会矛盾に異議を申し立てていく。伊藤野枝を演じたのは吉高。また平塚らいてうを松下奈緒、野枝の第一の夫、ダダイスト・辻潤を稲垣吾郎が、また後のパートナーとなる無政府主義者・大杉栄を永山瑛太が演じる。吉川英治文学賞を受賞した村山由佳の評伝小説を原作に、向田邦子賞受賞の矢島弘一が脚本を音楽は梶浦由記が担当、また劇場版の為にエンディングテーマを新たに作曲し、自身の個人プロジェクト、FictionJunctonが担当している。『風よ、吹け』と題したfeat.vocalにKOKIAを迎えた渾身の楽曲である。本作の演出を務めた柳川強は「赤毛のアン」の翻訳者・村岡花子の波乱万丈の人生を描いたNHK連続テレビ小説「花子とアン」のディレクターも務めており、本ドラマでも主演を演じきった吉高とは9年ぶりのタッグを組んだ。ひとりの女性の短くも激しい生涯から100年経ったいま。なにがかわりなにが残されているのか。◆吉高由里子、劇場公開決定で「とても感慨深い」劇場公開が決定し、吉高は「この作品が映画としてまた皆さんに届くことがとても感慨深いです。私自身この作品中に、野枝さんのもどかしさや生きづらさが、役を通して痛いほど伝わり、その苦しさを感じる期間でもありました。彼女の現代に残した命懸けの叫びを再び見届けて頂けることに感謝します」、原作者の村山は「野枝がもし甦ったなら、怒りで叫びだすのではないでしょうか。百年が経ち、また同じ過ちが繰り返されようとしている今だからこそ心に刻まなければいけない、真実の映画です」とそれぞれコメントした。また、劇場公開発表に合わせて公開となった本作のメインビジュアルは、伊藤野枝演じる吉高の凛とした横顔。そのしっかりと先を見据える目線とキャッチコピーに起用されている「野枝、生きます。」という言葉から、やわらかさと力強さが伝わる一枚に仕上がった。(modelpress編集部)◆物語「女は、家にあっては父に従い、嫁しては夫に従い、夫が死んだあとは子に従う」事が正しく美しいとされた大正時代―。男尊女卑の風潮が色濃い世の中に反旗を翻し、喝采した女性たちは社会に異を唱え始めた。福岡の片田舎で育った伊藤野枝(吉高由里子)は、貧しい家を支えるための結婚を蹴り上京。平塚らいてう(松下奈緒)の言葉に感銘を受け手紙を送ったところ、青鞜社に入ることに。青鞜社は当初、詩歌が中心の女流文学集団であったが、やがて伊藤野枝が中心になり婦人解放運動に発展していく。野枝の文才を見出した第一の夫、辻潤(稲垣吾郎)との別れ、生涯のパートナーとなる無政府主義の大杉栄(永山瑛太)との出会い、波乱万丈の人生をさらに開花させようとした矢先に関東大震災が起こり、理不尽な暴力が彼女を襲うこととなる――。【Not Sponsored 記事】
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