【モデルプレス=2023/10/09】10月15日スタートのTBS系日曜劇場『下剋上球児』(毎週日曜よる9時~)に球児キャストとして出演する俳優の中沢元紀(なかざわ・もとき/23)、兵頭功海(ひょうどう・かつみ/25)、菅生新樹(すごう・あらき/24)、奥野壮(おくの・そう/23)が、モデルプレスらのインタビューに応じた。半年に及んだオーディションについてや、それぞれ意識していることなどをたっぷりと語ってもらった。<前編>【写真】鈴木亮平主演「下剋上球児」“物語の核”球児キャスト12人解禁◆鈴木亮平主演「下剋上球児」今作は、高校野球を通して、現代社会の教育や地域、家族が抱える問題やさまざまな愛を描く、ドリームヒューマンエンターテインメント。2018年に三重県の公立高校・白山高校が甲子園に初出場するまでの軌跡を描いた「下剋上球児」(カンゼン/菊地高弘 著)にインスピレーションを受け企画。主演は俳優の鈴木亮平が務め、登場する人物・学校・団体名・あらすじはすべてフィクションで描かれる。また本作では、『アンナチュラル』『MIU404』『最愛』『石子と羽男―そんなコトで訴えます?―』をはじめ、多くの人気ドラマを世に送り出してきた新井順子プロデューサーと塚原あゆ子監督が再びタッグ。2人が日曜劇場を担当するのは初となる。今回インタビューに応じた中沢は名門クラブチームの元エース・犬塚翔(いぬづか・しょう)、兵頭は臆病な性格の根室知廣(ねむろ・ちひろ)、菅生は3年生で野球部のキャプテンを務める日沖誠(ひおき・まこと)、奥野は先輩が引退し人数が減ったせいで試合ができなくなり幽霊部員になってしまったお調子者の野原舜(のはら・しゅん)を演じる。◆「下剋上球児」異例のオーディションで球児決定― 半年に及ぶオーディションで丁寧に行われたとお伺いしました。元プロ野球選手の方も審査に参加されたとお伺いしているのですが、オーディションで印象に残っていることを教えてください。中沢:大規模なオーディションに参加したのが初めてで、演技審査のほかに、実技審査のための練習が2回ぐらいありました。中学時代は野球部だったので、みんなで野球をしたのが久しぶりでそれがとても印象に残っています。菅生:野球自体やってこなかったので、実技はオーディションというより、実力ではかなわないので野球を楽しもうと思って受けていました。今までのオーディションとは違う、受けていた人たちとただ戯れていたみたいな感覚でした。兵頭:最後の合格発表のときが1番印象に残っています。結果的に今いるメンバー全員が最後の審査に呼ばれていて全員合格だったのですが、「この中で誰が落ちるか」という発表の仕方で、僕は最後の1人まで取り残されていて。1度落ちた感覚にもなりましたが「実は合格です」と言われたので、1回落ちたけど受かったみたいな感情がついていかない感じやそのときに見た景色も印象的です。ハラハラドキドキでした。奥野:親父が野球好きで「野球をやれ」と言われていたのですが、ずっと避けていたんです。しかし、今回のオーディションのために初めて親父に「野球を教えてください」と言ったときに、すごく嬉しそうな笑顔で「やってやるよ」と返事をもらって、それがすごく印象的でした。◆中沢元紀、役作りの準備は?― 球児を演じるにあたり、準備したことや参考にした選手がいらっしゃいましたら教えてください。奥野:親父から鬼ノックを受け、1番オーディションにも役に立ちました。兵頭:高校球児だと「野球を頑張らないと」「鍛えて体を大きくしないと」と普通だったら思うと思うのですが、根室という役を演じるにあたり、逆に「細いままの方がいいな」と考えていました。また、僕自身は高校まで野球をやっていたので、最初は根室は球があまり速くないから上手すぎないほうがいいなと思い、セーブしています。菅生:日焼けをしてみんなよりも黒くいたいなと思い、撮影に入るまで外で野球を練習するときは日焼け止めを塗らずにいました。日沖誠はずっと野球をやっている人で、上手くはならないけど情熱的ではあるという役柄です。僕は野球をしてこなかったせいか、いま野球が本当に面白くて楽しくやっているのですが、泥臭い感じは逆に意識しすぎない方が出るのかなと思い、プレー面では意識せずにやってみたり、試合の動画を見て球児の研究をしました。中沢:球児という前に高校生という印象があり、感受性が豊かな年頃だと思ったので素直さを大事にしていました。台本を読んでから現場に行くことはやめて、現場で球児や先生と会話をしていく中で感じたものを大事にすることを意識していました。また犬塚は、小さい頃からエースピッチャーで、マウンドに立っているときの存在感や威圧感は必要だと思ったので、クランクインの前に野球シーンの資料をいただき、マウンドでの立ち方や周りに気を配る仕草を参考にさせていただきました。◆中沢元紀・兵頭功海・菅生新樹・奥野壮、仲の良さ溢れる役柄紹介― それぞれ演じるキャラクターについて、捉え方、役作りの際に気をつけている点はありますか?菅生:僕が演じる日沖は愛が溢れている人で、一緒に野球をしたいという気持ちで行動するキャプテンです。野球は上手くないですがみんなに対して愛を持っている人で、僕も人のことが大好きなのでそういう部分は似ていると思います。一同:似ているよ。菅生:別に「超すごい」というわけではないですが、「こいつ好きだな」「ついて行きたい」と思われるキャプテンにしたいと思っています。日沖はそういう人物だと思います。― 共演者の方に話しかけたりされているのですか?菅生:みんなに対して僕が1番喋っている自負はあります(笑)。奥野:僕が演じる野原は、先生方にもタメ口を使ってしまうような人物です。ヤンキーではないですが、少しやんちゃな部分がある生徒で、野球に対しても「こいつは真面目にやっているのか?どうなんだ?」みたいなところがある役柄です。― 現場では野原のような感じでいらっしゃるのですか?それとも、カメラが入ったらすぐ切り替えていらっしゃるのですか?菅生:そんな感じは出していないのですが、ちょっとあります(笑)。兵頭:野原は怖いですけど、壮は可愛らしいですよ(笑)。奥野:やめろって(笑)!信じちゃうから。冗談にならないから。菅生:それはもう受け取り手次第で。奥野:現場ではとても真面目です。菅生:今みたいな感じです(笑)。兵頭:台本を最初にもらったときに、それぞれの役について生い立ちや性格、過去の出来事など丁寧に書いてありました。根室は最初は気弱な少年ですが、変わっていく様子を役を通して伝えられたらいいなと思っています。演じる上では、引っ込み思案という設定があっても引っ込みっぽくはしないというのを意識しています。中沢:犬塚は小日向文世さん演じる地元の大地主の孫で、言ってしまえばボンボンです。野球はとてもできるけど、圧倒的におバカちゃんなんです。でも小さい頃からエースピッチャーで存在感があるので、マウンドに立つ姿だけで説得力があるような威圧感を表現できるように、マウンド上での仕草はクランクイン前から色々な野球選手の姿を見て研究をしていました。― 現場でも愛されキャラなのですか?中沢:愛されキャラなのか…?奥野:言ってみて、自分が愛されキャラかどうか。一同:(笑)菅生:奥野は結構、タチが悪いです(笑)。奥野:現場で「ハートフルな役で」みたいに言っているのに、1番攻撃しているからね。菅生:すごく愛されているんじゃないですか?中沢:企画書に、犬塚はマウンド上ではもちろんエースピッチャーですが、心は繊細だったり感情が左右したりする人物と書いてありました。そういう部分は、僕も重なる部分はあると思います。兵頭:ちょっといいですか!中沢くんについて話したいことがあります。オーディションのときから僕らはみんな一緒で、中沢くんとはピッチャーのオーディションを一緒に受けていたりしたのですが、最初に初めて野球をしている姿を見たときから、今、犬塚としてグラウンドに立って投げている姿を見ると本当に違います。本人は練習をやってきた感じを出していないのですが、僕は野球をやっていたので後ろで見ていると中沢くんがどれだけ野球を頑張ってきたのか感じるんです。だから、背中で語る感じは中沢くん本人もあります。このコメントは絶対記事に使ってください(笑)。★インタビュー後編では、現場でのエピソードや座長・鈴木亮平&先輩・黒木華と共演をした感想を語っている。(modelpress編集部)◆中沢元紀(なかざわ・もとき)プロフィール2000年2月20日生まれ。茨城県出身。2022年配信のWEB CMドラマ「メゾンハーゲンダッツ 〜8つのしあわせストーリー〜」で俳優デビュー。近年の出演作は、映画『沈黙の艦隊』(2023年)、TBSドラマストリーム『埼玉のホスト』(2023年)、フジテレビ系ドラマ『ナンバMG5』(2022年)など。◆兵頭功海(ひょうどう・かつみ)プロフィール1998年4月15日生まれ。福岡県出身。2018年、GYAOとアミューズが共同実施したオーディション『NEW CINEMA PROJECT』の出身者部門でグランプリを受賞。映画『五億円のじんせい』(2019年)で俳優デビュー。近年の出演作は、読売テレビ・日本テレビ系日曜ドラマ『CODE―願いの代償―』(2023年)、主演映画『消せない記憶』(2023年)など。◆菅生新樹(すごう・あらき)プロフィール1999年8月26日生まれ。大阪府出身。縦型動画プラットフォーム「LINE NEWS VISON」の縦型ドラマ『トップギフト』(2022年)でドラマ初挑戦、俳優として本格デビューを果たす。その後日本テレビ系『初恋の悪魔』(2022年)で話題に。近年の出演作は、フジテレビ系主演ドラマ『凋落ゲーム』(2023年)やテレビ東京系『なれの果ての僕ら』(2023年)など。◆奥野壮(おくの・そう)プロフィール2000年8月21日生まれ。大阪府出身。2017年、『第30回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト』でフォトジェニック賞・明色美顔ボーイ賞を受賞。近年の出演作は、主演映画『灰色の壁―大宮ノトーリアス―』(2022年)、映画『Gメン』(2023年)、MBS新ドラマ『女子高生、僧になる。』(2023年)など。【Not Sponsored 記事】