新日曜劇場は“想像を覆す物語”に 鈴木亮平&黒木華が見どころ紹介「いい意味で印象が違う」<「下剋上球児」インタビュー> | NewsCafe

新日曜劇場は“想像を覆す物語”に 鈴木亮平&黒木華が見どころ紹介「いい意味で印象が違う」<「下剋上球児」インタビュー>

芸能 モデルプレス/ent/wide/show3
鈴木亮平(C)TBS
【モデルプレス=2023/09/20】10月期のTBS系新日曜劇場「下剋上球児」(毎週日曜よる9時~)で主演を務める俳優の鈴木亮平(すずき・りょうへい/40)と共演する女優の黒木華(くろき・はる/33)に、モデルプレスら取材陣がインタビュー。甲子園をテーマにした今作の見どころや、高校野球への思いなどたっぷりと語ってもらった。<前編>

【写真】「自分が教えるならこう教えたい」鈴木亮平が“理想の教師”に

◆鈴木亮平主演「下剋上球児」

今作は、高校野球を通して、現代社会の教育や地域、家族が抱える問題やさまざまな愛を描く、ドリームヒューマンエンターテインメント。2018年に三重県の公立高校・白山高校が甲子園に初出場するまでの軌跡を描いた「下剋上球児」(カンゼン/菊地高弘 著)にインスピレーションを受け企画され、登場する人物・学校・団体名・あらすじはすべてフィクションで描かれる。

三重県立越山高校に勤める主人公・南雲脩司(なぐも・しゅうじ)を鈴木が、南雲の同僚教師・山住香南子(やまずみ・かなこ)を黒木が演じる。

◆鈴木亮平&黒木華「いい意味で印象が違う」ドラマ展開に期待

― まず台本を読まれた感想をお聞かせください。

鈴木:「下剋上球児」という題名と甲子園を目指す高校生の話というと、スポ根(「スポーツ根性もの」の略)の熱い話なのかと思ったら、決してそういうわけではなく、あくまでも普通の生徒と先生が大好きなことのために、色々な障害を乗り越えて頑張るという人間ドラマでした。熱いスポーツドラマとはいい意味で印象が違う。あまり自分が見たことのないスポーツものだと思ったので、そこが楽しみであり、1番推したいところです。

黒木:私も最初は野球の“青春”ドラマを想像していたのですが、台本を読んでみると全然違いました。様々な人々の成長を描いているといいますか、プロデューサーの新井順子さんが自己肯定感が低い人たちが、どういう風に自分を認めていくかという葛藤が描かれているともおっしゃっていました。野球が好きな方にも馴染みのない方にも、いろんな角度から愛してもらえる作品になるのではと思っています。

― オーディションで選ばれた生徒の皆さんの雰囲気や、生徒の方とのコミュニケーション時に意識していることは?

黒木:生徒たちのキャラクターもすごく魅力的ですよね。撮影前の読み合わせでご一緒できたことで、さらにこのドラマの世界観が想像できるようになりました。

鈴木:そうだね。半年ぐらいのオーディションを経てその役にぴったりな子たちが選ばれているので、結束力がすごいですし、それぞれ個性的な子が選ばれています。その子たちが存分にお芝居をしてもらえる環境を、僕たちがどうやって作っていくかということが今回のテーマだなと思っています。自分が先生としてドラマを引っ張っていくのではなくて、彼ら自身でやる気を出してもらうような、僕も彼らに寄り添いながら一緒に成長して、いい意味で刺激を与えられるようなリーダー像でありたいと思っています。

― まさに本当の監督みたいですね。

鈴木:色々なタイプの監督がいますが、南雲のような「お前たちが主役だぞ」「存分にやれよ」と失敗を恐れずにやれる空気感を作れる接し方をしていきたいと思っています。

黒木:私が演じる山住は野球愛が強い先生なので、先生と生徒というよりは、いい距離感を保ちつつ、同じ道を伴走できる立ち位置でいられたらいいなと思っています。

◆鈴木亮平&黒木華、教師役で意識していること

― 教師役を演じるにあたって意識していること、または撮影前に準備したことはありますか?

鈴木:僕は自分が教えるならこう教えたい、という思いを持っているタイプなんです。今回社会科の先生として授業のシーンが少しだけあるので、僕だったらこうするぞと授業をイメージして、生徒が楽しんで覚えられるようにクイズ形式にしてみよう、セリフを誰かが言っているような言い方にしてみようと色々考えながら、演じています。

黒木:私はこれまでも教師役を何回かやらせていただいているのですが、今回は家庭科の先生。どこか柔らかい雰囲気を出せたらと意識しつつ、野球が大好きで突っ走ってしまうことも多いので、その猪突猛進なところもミックスしながら演じています。

◆鈴木亮平&黒木華、それぞれの高校野球への思い

― 野球がテーマの今作にちなみ、高校野球や野球に関する思い出はありますか?

鈴木:僕は高校の時2年間、甲子園球場でバイトしていたので、思い出はありますよ!夏になると、負けて泣く子たちを見てきました。当時は「泣いているな」という感情でしたが、今なら「彼らがどれだけの思いをここにかけてきたんだろう」というのを想像できるので、それを今回ドラマですが、一緒に体験していくことができるのはすごく楽しみですね。もし甲子園に行ければベンチに入ってグラウンドから野球を見ることになるので、初めての体験です。

黒木:私はスポーツに対して少し苦手意識があったのですが、プロデューサーの新井順子さんから感動するポイントを色々教えてもらい、これをきっかけに好きになりそうです。

◆鈴木亮平&黒木華、見どころを紹介「泣いちゃう」

― 今作の見どころについて改めて紹介をお願いします。

鈴木:著書「下剋上球児」(カンゼン/菊池高弘 著)の白山高校は、1時間に1本しか電車が来ない場所で、10年連続1回戦敗退をしていたのに数年で甲子園に出場した学校です。細かいエピソードは原案からインスピレーションを受けて描かれていますが、本当にこれが可能なんだ、そういう子たちと先生がいたんだということを思いながら見てほしいなと思います。根性と気合いと熱さでやっていくスポ根とはまた違う、今の子たちとの向き合い方、今求められている指導者像というのがどういうものなのか、「こんなスポーツドラマがあるんだ」とスポーツの楽しみ方や感動を提示していきますので、ぜひ楽しみにしていただきたいです。

黒木:私は生徒たちに注目してほしいです。これまでお芝居に触れてこなかった方や、甲子園に出場された方もいたりと幅が広い。この作品のために野球を練習して、チームワークを磨いて、お芝居につなげているので、見ていて私も胸が熱くなります。

鈴木:ドラマ本編もですけど、生徒たちのオーディションからのドキュメンタリーも配信されるらしいんです。それ見たらもうドラマとオーバーラップして泣いちゃうよね。

黒木:泣いちゃう!

鈴木:まだ見てないんですけど、おそらく彼らの今まで頑張りが見えて、登場した時点から応援したくなるんじゃないかと思います。1人1人が俳優としても成長していく、そういう楽しみもこのドラマにあると思います。彼らの中から近い将来のスター俳優も名脇役も絶対たくさん生まれてくると思いますので、ぜひチェックして応援してほしいです。

黒木:そうですね!私たち大人チームも頑張っています(笑)!

鈴木:大人もチームで頑張っていますよ!

― ありがとうございました!

★インタビュー後編では、4度目の共演を果たした2人が、互いの印象の変化や一緒に叶えたい夢を語っている。(modelpress編集部)

◆鈴木亮平(すずき・りょうへい)プロフィール

生年月日:1983年3月29日/出身地:兵庫県

2006年俳優デビュー。NHK朝の連続テレビ小説「花子とアン」(2014年)でヒロインの夫・村岡英治役、第57回NHK大河ドラマ「西郷どん」(2018年)で主人公の西郷隆盛役を演じる。日曜劇場初主演となった「TOKYO MER~走る緊急救命室~」(2021年/TBS系)が高視聴率を記録し映画化するなどヒット。映画「エゴイスト」(2023年)では繊細な演技が高く評価され「第22回ニューヨーク・アジアン映画祭2023」でライジングスター・アジア賞(Rising Star Asia Award)を受賞。2024年にNetflix映画「シティーハンター」が全世界配信予定。

◆黒木華(くろき・はる)プロフィール

生年月日:1990年3月14日/出身地:大阪府

2010年、NODA・MAP番外公演「表に出ろいっ!」のヒロインオーディションに合格し本格的デビュー。演劇界の期待の新人として注目を集め、2011年には「東京オアシス」で映画デビュー。2013年公開の映画「シャニダールの花」で初主演を務める。山田洋次監督「小さいおうち」では第64回ベルリン国際映画祭で銀熊賞(最優秀女優賞)を受賞。2016年、岩井俊二監督「リップヴァンウィンクルの花嫁」では初の単独主演を果たし、日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。同年には「重版出来!」(TBS系)でドラマ初主演も果たす。以降も話題作に多数出演。映画「ほつれる」が公開中のほか、「キリエのうた」(10月13日)が公開待機中、2024年放送予定の「光る君へ」への出演も控えている。

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