石川恋、ランジェリー撮影へ徹底研究した体作りに迫る 世間のイメージにもどかしさ感じた過去から30代突入まで<「SIGNS」インタビュー> | NewsCafe

石川恋、ランジェリー撮影へ徹底研究した体作りに迫る 世間のイメージにもどかしさ感じた過去から30代突入まで<「SIGNS」インタビュー>

芸能 モデルプレス/ent/wide/show3
モデルプレスのインタビューに応じた石川恋(C)モデルプレス
【モデルプレス=2023/08/26】2023年、デビュー10周年と30歳を迎える俳優の石川恋(いしかわ・れん/30)が、この節目に写真集『SIGNS』を刊行。インタビューでは、「崩壊と再生」をテーマとした同作に込めた思いを通じ、10年間の芸能活動について、20代後半で抱えていた“もどかしさ”など彼女のパーソナルに迫った。

【写真】石川恋、本格的ボディメイキングで作り上げた美バスト&腹筋披露

◆石川恋「SIGNS」

同作は、デビュー10周年と30歳を迎える節目に、今までの自分を壊し「これからの石川恋」を表現した、「美」を余すことなく堪能できる一冊。

数多くの広告を手掛け、日本の一流女優を集めた“女優顔”の写真展をアジア各国で実現させている写真家・富取正明氏を迎えて撮影を行い、撮影チームと衣装からヘアメイク、魅せ方まで何度も何度も話し合いを重ねて創り上げた写真集に。29歳〜30歳という1年間を移りゆく季節とともに、様々な場所で切り取った。

そして今回の写真集のテーマは「崩壊と再生」。歩んできた軌跡を大切に踏みしめながらも、変化を楽しみ、いつだって失敗と挑戦を恐れない自分でいたい。そんな思いを込めてこのテーマを掲げ、撮影に挑んだ。

◆石川恋、作り手の立場を通じて体感した責任感と覚悟

― デビュー10周年と30歳を迎える節目に出す写真集ということで、石川さんご自身にとってもファンの方にとっても思い入れの強い一冊になると思いますが、改めて出版が決まったときの心境を教えてください。

石川:普段、モデルや俳優のお仕事にはテーマがあって、私はそれに合わせて用意していただいた衣装と場所でテーマに沿った表現をするということを10年間やってきました。ですが、今回の写真集では、これからの30代の自分をどういう風に見せていくのかがテーマだったので、フォトグラファーの富取さんと沢山相談して、企画段階からほとんどの工程に関わらせていただきました。自分が作る側にも携わったことで、これだけ沢山の方が力を貸してくれて印刷できているのだということを強く実感しました。こういう風に写真集を発売させてもらえることが当たり前ではないということ、撮影時の思いやテーマをファンの方に伝えることの難しさ、30歳を迎えるにあたり、改めて表現を仕事にしている責任感や覚悟を体感することができました。

― 石川さん自ら意見を伝えることもあったのですか?

石川:はい。衣装やヘアメイクなど自分のイメージと違うものは、出来上がった写真を確認してスタイリストさんにイメージと違うことを伝えた上で、自分がやりたいことを整理するまでに「もう少し時間をください」とお願いしていました。そのため、かなり時間がオーバーしてしまったのですが、富取さんが年齢や立場関係なく、この作品に対して全員が意見を言い合える環境を作ってくださったお陰で、私だけではなくスタッフさん一人ひとりが自分の思ったことを伝えることができ、いい作品を作るために1つの目標に向かってやっていくことができました。

◆石川恋「たった1年でもこれだけ人は変われる」

― 特に時間を掛けたこだわりのカットはありますか?

石川:特に時間を掛けたのは、スタジオで撮影した白と黒の世界の写真です。今回、写真一つひとつにテーマがあって、例えば最初の1枚目の写真は「自分を1回洗い流す」ということをイメージしています。北海道の撮影では、洗い流した後に純白の世界で真っ白な衣装を着て、これから始まっていく、色をつけていくということを意識してストーリーが出来上がっています。そして、この白と黒の世界では“表”と“裏”という対比をテーマにしていたのですが、スタジオも衣装も真っ黒だったので、ポージングやヘアメイクが想定通りにはいかず試行錯誤し、撮影が何時間も押してしまいました。ですが、最終的にはみんなと納得するものを作ることができ、白との対比も上手く表現できたと思います。みんながクリエイティブに意見を言い合いながら時間を掛けて作った、思いの詰まったカットです。

― 白と黒で半分になっている構成が素敵です。では、テーマごとに表情やポージングも意識していた?

石川:そうですね。撮影自体は時系列がバラバラなので、見ていると顔の魅せ方がどんどん変わってきたのかなと自分でも感じることができて楽しいです。たった1年でもこれだけ人は変われるのだと感じました。

― タイトル「SIGNS」に込めた意味を教えてください。

石川:チームのみんなで案を出し合って決めた「SIGNS」というタイトルは、「署名」という意味があり、「私はこういう人間です」とこの一冊を見ていただくことによって私の思いや表現を見てもらえるような、名刺代わりになる一冊を作りたいという思いから生まれました。ポジティブさや希望を感じられるようなタイトルになったと思うのですごく気に入っています。

◆石川恋、ランジェリー撮影に向けた本格的な身体作りに迫る

― 今回の写真集撮影にあたり、本格的なボディメイキングに取り組んだとのことですが具体的にどんなことをされていたのですか?

石川:パーソナルジムに通って筋トレをしたり、ランニングをしたりしていました。運動は好きなのでずっと続けていますし、体型管理に関しては普段から気をつけていますが、身体のラインが見えるときの撮影では数週間前からいつもよりジムに行く回数や運動をする機会を増やして気合いを入れていました。食事制限に関しては、細すぎる印象にはなりたくなかったので量を減らすのではなく、プロテインを飲んでタンパク質を多めに摂ることを意識していました。

― いつ頃から取り組み始めたのですか?

石川:去年の12月のクリスマスイブに撮影が始まったので、11月頃からやりつつ、年末年始に入って沢山食べて戻りました(笑)。なので、この辺りに撮影した写真は少しふっくらしていますが、それも“人間”だなと思っています。

― 体重や体脂肪率など具体的な目標はありましたか?

石川:体重〇〇kg、体脂肪〇〇%という具体的な目標はありませんでした。私は腹筋のラインをしっかり出したかったのと、背中が出る衣装では背中を綺麗に見せたかったので、鍛えたいパーツのトレーニングを重点的に行って毎日鏡を見てチェックしていました。あとは、鏡越しで撮影してみて「これぐらいだったらこのぐらいの線が出るのか」と日々研究していました。

◆石川恋の悲しみを乗り越えたエピソード

― 本作のテーマは「崩壊と再生」ということで、このテーマを選んだ理由を教えてください。

石川:このお仕事では特にだと思いますが、10年同じことを続けていると固定のイメージができると思うんです。イメージを持っていただけることはもちろん大事ですし、すごくありがたいことなのですが、偏ってきてしまう部分があることにもどかしさを感じていました。特に20代後半はその思いが強かったです。例えば、似たような役のオファーが増えたら、作ってもらったイメージを大事にしつつ、まだ見せていない一面、ありのままの自分を出していきたいと考えていたので、私自身をアップデートするためにも、そういうイメージや固定概念を壊して再生していきたかったんです。きっと今までもこれからの30代も繰り返していくことだと思うので、失敗してもまた立ち上がって、手を差し伸べてもらって歩き出せばいい。失ったものがあるなら、また何かを得られるようにしていけばいい。これからも失敗と挑戦を恐れないでいたいという気持ちを込めて、このテーマを掲げました。海外でトルコを撮影場所に選んだのも、このテーマのように崩壊と再生を繰り返してきたという国の歴史があるからなんです。

― 抱えていたもどかしさや辛いと思ったことはどのように乗り越えたのですか?

石川:厳密に言うと乗り越えてはいないかもしれないです。きっとこれからももがき続けていると思います。ただ、自分の人生に自分で責任を持つことを意識するようになってきた気がします。自分がどうありたいか、自分がどんな女性として生きていきたいのか、仕事もプライベートも含め、どういう道を選ぶのか、これからは自分の意思をさらに強く持つ必要があると思います。

20代後半になって、30歳という節目を意識するようになったとき、周りの30代のお姉さん方がどういう風に生きているのか目を向けるようになったんです。そこでみなさんが楽しく充実した背中を見せてくれているからこそ、ネガティブに捉えるのではなく自分もそういう風になりたいと思うようになった気がします。20代後半になってくると、30歳になることがとても大きな壁のように感じる方が沢山いると思うのですが、私が周りの方から言ってもらったように、誰かの背中を押してあげられるよう輝いた30代を送りたいです。

◆石川恋、自身のプライドを打ち破った瞬間とは

― 女優としても出演が絶えず活躍されていますが、デビューから振り返って、成長したと感じることはありますか?

石川:若いときは、自分が現場に呼ばれると、俳優業モデル業関係なく、プロとして現場に呼ばれているというプライドがあった時期が強くありました。「オファーしてもらったからには完璧にできないといけない」と自分にすごく負荷をかけてしまったんです。どうやって演じればいいのか分からなかったとき、これ以上ポージングの引き出しが出てこず動けないと思ったとき、「そんなこともできないんだ」と周りから思われたら嫌だな、と人目を気にしてしまい、誰かに聞くことができませんでした。そんなとき、ある先輩から「分からないことや難しいことは素直に話す。そして素直に聞く」と教えを受けました。実際に現場でも「恋ちゃん、これ私はこういう風にやろうと思うんだけど、恋ちゃんはどう考えてる?」と年下で歴の浅い私に質問してくださったことがあったんです。それがすごく衝撃的で、分からないことはどんどん聞いて構築していくことが必要なのだとその方を見て考えさせられました。もちろん自分自身の中で構築して引き出しを増やしていくことも大切ですし、それは前提としてやっていく上で、現場で何か分からないことがあったとき、どうしたらいいか分からないときに、人を頼ったり相談したりしてからは、気持ちが楽になった気がします。

― 2022年放送されたフジテレビ系ドラマ「silent」は社会現象としても大きな注目を集めましたが、注目度が高いことから不安を抱くことはありませんでしたか?

石川:話題だからといって気持ちが変わることはないかもしれないですね。関わった作品で、自分が与えていただいた役を全うするということを常に考えていて、少しでもその作品が人の目に届いて作品自体が良かったと言ってもらえることを目指しています。話題になることはもちろん嬉しいですが、どんな作品でも、どうしたら人に届けられるか考えることがあるので作品に向かう気持ちは変わらないです。ただ「silent」はやっぱりものすごく話題になったこともあり、親戚や家族、友達から「『silent』観てるよ」と言ってもらえたり、街で声かけていただくことが多かったので反響の大きさは身を持って実感していました。

― 改めて、今後の人生設計や理想像などがあれば教えてください。

石川:20代と変わらず、目の前の現場ややるべきことを最大限パフォーマンスできるように自分を整えながらやっていくことでしか、道は開いていかないと思うので、失敗を繰り返しながらも、立ち上がってまた新しく挑戦していくことを続けていきたいです。

◆石川恋の夢を叶える秘訣

― モデルプレス恒例となりますが、「夢を叶える秘訣」を教えてください。2018年のインタビューでは、「続けること」「諦めないこと」とお話していましたが、様々なことを経験してきた石川さんが今思う「夢を叶える秘訣」を教えてください。

石川:やっぱり「崩壊と再生」かな。失敗と挑戦を恐れず、自分で自分の限界を決めないことが大事だと思います。自分に可能性を感じて声を掛けていただけたなら、今の自分には難しいと思ったことでも挑戦してできるようになるかもしれない。それが、良く捉えていただける可能性もあるので、自分だけの価値観で決めつけるのではなくトライしてみること。一生懸命にやっている人は私も助けたくなりますし、周りの方もきっと同じように見てくれていると思うので、諦めないことがやっぱり大切だと思います。

― 最後に「SIGNS」について読者に伝えたいことを教えてください。

石川:とにかく見ていただきたいです!こういう風に作った作品が人の目に留まって、しかも買っていただけることって本当に難しいことですし、奇跡みたいなことだと思うんです。これだけ思いを込めて作った写真集なので、この一冊を見た誰かの背中を少しでも押すことができたら嬉しいです。

― 貴重なお話をありがとうございました。

(modelpress編集部)

◆石川恋(いしかわ・れん)プロフィール

生年月日:1993年7月18日
出身地:栃木県
身長:165cm
血液型:O型

2014年に発売されたベストセラー「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶応大学に現役合格した話」のカバーモデルとして“金髪ギャル”姿で起用され、一躍ブレイク。2017年9月号より雑誌「CanCam」専属モデルに加入。女優としても活躍の場を広げ、近年の主な出演作は、ドラマ「東京タラレバ娘」(日本テレビ系/2017)、「警視庁いきもの係」(フジテレビ系/2017)、「イタイケに恋して」(読売テレビ/2021)、「和田家の男たち」(テレビ朝日系/2021)、「ユニコーンに乗って」(TBS系/2022)、「silent」(フジテレビ系/2022)、「Dr.チョコレート」(日本テレビ系/2023)、映画「マスカレード・ホテル」(2019)、「ぐらんぶる」(2020)、「マスカレード・ナイト」(2021)など。10月7日から放送されるBSテレ東10月クール「猫カレ-少年を飼う-」(毎週土曜深夜24時放送)にて連続ドラマ初主演を務める。

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《モデルプレス》

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