【モデルプレス=2023/06/22】映画『大名倒産』(6月23日公開)に出演する俳優の桜田通(さくらだ・どおり/31)にモデルプレスがインタビュー。主演の神木隆之介とは20年来の仲でありながら、作品でしっかり共演するのは意外にも今回が初。兄弟役で神木と念願の共演となった心境や、桜田自身の兄弟エピソードなどについて聞いた。【写真】佐藤健・桜田通・溝口琢矢、“電王メンバー”集結に反響◆映画「大名倒産」本作は、数々のヒット作を生み出しているベストセラー作家・浅田次郎のノンストップ時代小説「大名倒産」(文春文庫刊)を、ヒットメーカー・前田哲監督が実写映画化した人生逆転エンターテインメント。ある日突然、徳川家康の子孫だと言われ、越後丹生山藩の若殿となる青年・松平小四郎。庶民から一国の殿様へと、まさにシンデレラストーリーかと思ったのもつかの間、実は25万両、現在の価値で借金100億を抱えるワケありビンボー藩だった。しかも、返済できなければ藩は倒産、小四郎は切腹?いきなり絶体絶命の大ピンチを迎える。桜田は、主人公・小四郎(神木)の個性的な異母兄弟である喜三郎役を熱演。ほか、杉咲花、松山ケンイチ、小手伸也、小日向文世、宮崎あおい(※「崎」は正式には「たつさき」)、浅野忠信、佐藤浩市らが出演する。◆桜田通「ネジが外れていて面白い」個性的なキャラに驚き― 久々の時代劇ですが、撮影はいかがでしたか?桜田:松山さんや前田監督など初めましての方や、『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』で一度共演させていただいた杉咲さんも、しっかりと共演するのは初めてで、普段から仲良くさせていただいている神木さんが主演としていてくれたので、非常に楽しい撮影でした。― コメディタッチで描かれていて、とても楽しく拝見したのですが、桜田さんのご感想をお聞かせください。桜田:子供みたいな感想になってしまいますが、映画って面白いなと改めて思いました。面白おかしく観れるけど、メッセージ性のあるストーリーで感動もあり、これぞ映画だと思える作品だなと感じて、すごく楽しめました。― 和歌を詠むシーンがとても印象的でした。昨年、バースデーイベントの取材時に撮影したあけおめ動画で、桜田さんが2023年の抱負として「うさぎのようにぴょこぴょこ飛び跳ねる1年になったら」と話していたので、「ぴょこぴょこ」の伏線が回収されました(笑)。桜田:その時はちょうど『大名倒産』を撮り終わった後くらいで、喜三郎のことで頭がいっぱいだったので、「ぴょこぴょこ」が出てしまいました(笑)。台本を読んでいる段階では、和歌を流れるように詠むのか、歌うのかはまだ決まっていなかったのですが、現場で前田監督と話すなかで歌うことになり、実際にテストで「こういう風にやってみて」と前田監督がその場で歌ってくださったんです。オリジナルの喜三郎を演じるために、前田監督を信じて、日々前田監督からのボイトレを受けながら、必死についていきました。実際に映像を見るまでは、作品の中でどんな感じに映っているのかと少し不安に思っていたのですが、なかなか良い味を出していて、他のキャストの方も個性的なキャラクターだったので、全然浮いていなくて良かったです。そこのチューニングを合わせられる前田監督が、さすがだなと思いました。― あのシーンで一気に喜三郎のキャラクターが引き出された気がします。桜田:ありがとうございます。喜三郎は病弱な一面がありながらも、心が温かくて、賢くて、素敵な青年なのですが、和歌を詠む時だけはなぜか少しネジが外れていて面白いんですよね。◆桜田通、神木隆之介と念願の共演「改めて彼のすごさを感じた」― 神木さんと作品でしっかりと共演するのは初めてとのことですが、実際に共演してみていかがでしたか?桜田:昔、事務所の所属俳優が集まった「THE GAME~Boy’s Film Show」というショートフィルムや、イベントなどで何度か共演したことはありましたが、作品でここまでしっかりと共演するのは今回が初めてでした。いつかは共演してみたいという気持ちがあったので、今回ご一緒できて嬉しかったです。神木さんとはもう20年くらいの仲で、友達としての関係が長いのですが、お芝居の面を含め、とても尊敬できる人なので、そんな彼のお芝居を間近で見られることほど、刺激的なことはないなと感じました。― 現場ではどんなお話しをしていましたか?桜田:神木さんがスマホでアプリをやっている姿を見たり、いつものように楽しく、面白おかしく、記憶にも残らないくらいくだらない話をしたりしていたと思います(笑)。劇中で、僕たち2人の大事なシーンがあるのですが、前田監督が「普段神木さんに思っている愛情、心の温かさみたいなものを、作品や役を通して言ってくれたら良くなるんじゃないかな」とヒントをくださいました。神木さんはふざけている時もありますが、真面目で素直で純粋な、少年のような心を持った人です。今活躍されている中で、責任感を抱えていることもあると思うので、そんな神木さんと小四郎が重なって見えました。喜三郎が小四郎の心を軽くするセリフは、きっと神木さん自身にも伝わるんじゃないかという思いも込めながらお芝居をしました。― 神木さんと桜田さんの2人のそのシーンは、ファンの方もきっと感動するのではないかなと思います。仲が良い人とお芝居をすることに、小っ恥ずかしさみたいなものはないですか?桜田:神木さんとだからかもしれないですが、全くなかったです。神木さんは究極にプロフェッショナルなので、仲が良いことすら忘れさせてくれるのがすごいなと思います。もちろんキャリアとしては大先輩で、これまで数々の素晴らしい作品を世に残しているのに、普段はひょうひょうとしていてフランクで接しやすいという、その魅力的な人間性を含めて、改めて彼のすごさを感じました。― 素敵です。少し話が変わりますが、佐藤健さんのYouTubeで、神木さんと桜田さんが2人で車の後部座席に座っている愉快な姿がとても良いなと思って見ていました(笑)。桜田:「愉快、愉快~」のやつ、懐かしいですね。神木さんといると、彼のペースに飲まれて、僕のふざけている部分が自然と出てくる気がします(笑)。― 「桜田通くんって普段はこういう人なんだ」というようなコメントも見かけました。桜田:僕をあまり知らない人からは、そういうことを言われるのですが、普段どんなイメージを持たれているんだろうと逆に不思議です(笑)。そういう意味で言うと、『大名倒産』の役で1番近いキャラクターなのは喜三郎なのかなと思います。一見普通そうに見えて、ちょっとネジが外れているという(笑)。僕は喜三郎のことがすごく好きです。― 神木さんとの最新エピソードは何かありますか?桜田:この間の神木さんの誕生日に、バースデー生配信をやっていたので、コメントを送らせていただきました。― 神木さんとは10代からの仲ですが、30歳になられたのをどう思いますか?桜田:自分が30歳になった時はぎょっとしましたけど、そりゃあ神木さんも30歳になるよなと、感慨深いです。でも多分、僕の中では“永遠の天才子役”なので、今も30歳でありながらも“天才子役”だと思っています(笑)。― (笑)。◆桜田通の兄弟エピソード 最近買ったものも明かす― 神木さんとは兄弟役を演じましたが、桜田さん自身の兄弟エピソードもぜひお聞かせください。桜田:僕は小学生からこのお仕事を始めて、若い時から事務所の寮に寝泊まりすることが多く、兄弟と一緒に過ごす時間は少なかったですが、1番上の兄は年齢が20歳くらい離れていたこともあって、わりと可愛がってもらっていたと思います。ゲームセンターでとれたおもちゃのお土産をよく渡してくれていたと母に言われて、確かにそんなことがあったなと思い出しました。あとは兄がゲームをやっているところを一緒に見ていた記憶はあるのですが、今はそれぞれ独立しているので、最近はあまり会えていないです。― お金がテーマの作品にちなんで、桜田さんが最近思い切って買ったものなどがあれば教えてください。桜田:セールの時期が来たので、洋服を大量に買いました。いつも洋服を買う時は、欲しいものをただひたすら買うだけなのですが、基本的に何でも合う黒系ばっかり買ってしまいます。私服が派手だと外を歩くのが恥ずかしくなってしまうので、お仕事ではいろいろなジャンルの衣装を着ることで、ファッションをより楽しませてもらっています。― 今回は久々の時代劇でコメディでしたが、今後挑戦してみたい役や作品はありますか?桜田:やったことない役と言われると、いろいろあります。ここ最近は、『今際の国のアリス』のニラギや、『覆面D』『大名倒産』と、良い意味で個性的な役を演じたり、世界観が激しい作品に出演したりすることが多かったのですが、『クールドジ男子』の撮影が新鮮で楽しかったので、ああいう日常的な作品はまたやってみたいなと思いました。― ありがとうございました。今後の桜田さんも楽しみにしています!◆インタビューこぼれ話現在、『大名倒産』のプロモーションをしながら、デビューツアー「Dori Sakurada Debut Tour 2023 “Retrograde Satellite”」を開催中の桜田。インタビューは、デビューツアー初日の翌日に実施された。「初日を迎えたからこそ逆に忙しさは減りました。準備期間のほうがやっぱり大変でした」と振り返る桜田に、俳優とアーティストの切り替えは大変ではないのかと聞くと「仕事とプライベートの差もあまりないタイプなので、切り替えに苦労は全然ないです」と常に自然体でいる様子。撮影用で白い造花を手渡した際には「持ちます!」と快く持ってくれて、「霧吹きをかけると生花っぽく見えるんだよね」と豆知識も飛び出した。恒例の決め顔チャレンジでは、これまでどおりいぬ(※桜田のオリジナルキャラクター)のぬいぐるみを持ったり、黒縁メガネをかけたりと、様々な小道具で楽しませてくれた桜田だが、今回は花束を持って至近距離(!)のサービスショット。撮り終わった後に、「今のどうですか?(笑)」と照れながら花束で顔を隠す姿が印象的だった。(modelpress編集部)◆桜田通(さくらだ・どおり)プロフィール1991年12月7日、東京都生まれ。2005年のドラマ『瑠璃の島』にて映像デビュー。ミュージカル版『テニスの王子様』(2006~2007) の主人公・越前リョーマ役に抜擢され、映画『劇場版さらば仮面ライダー電王ファイナル・カウントダウン』(2008)で映画初主演。2019年には『コーヒー&バニラ』に出演。最近では、Netflix『今際の国のアリス』シリーズに出演するなど、グローバルを視野にいれた活動に注力。テレビ東京で放送中のドラマ『クールドジ男子』(毎週金曜深夜24時52分~)に主演として出演。10代での映像デビュー以降、数々のドラマや映画に出演し研鑽を積み上げてきた役者業はもちろん、自身のSNSでの影響力がファッション業界などで高く評価され、有名メゾンをはじめ、様々なクリエイターやファッション感度の高い若者からも大きな支持を得ている。様々な活動の中で、自身の想いをより広く届けていくアプローチの方法として、アーティストとしての活動を決意。2023年5月12日、個性豊かなクリエイター陣と作り上げた楽曲「MIRAI」でメジャーデビュー。7月19日にはCDをリリース。現在デビューツアー「Dori Sakurada Debut Tour 2023 “Retrograde Satellite”」を開催中。◆スタッフクレジットスタイリング:柴田圭(辻事務所)ヘアメイク:和田しづか【Not Sponsored 記事】
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