【モデルプレス=2023/06/19】19日、都内にて開催された映画『怪物』大ヒット御礼舞台挨拶にて、是枝裕和監督が坂元裕二脚本について語った。安藤サクラ、是枝裕和監督からの再オファーに怖気づいていた理由「そのときの自分を1発殴ってやりたい」◆映画「怪物」本作は、大きな湖のある郊外の町を舞台に、息子を愛するシングルマザー、生徒思いの学校教師、そして無邪気な子供たちが織りなすヒューマンドラマ。よくある子供同士のケンカに見えたできごとをきっかけに、食い違う主張が次第に社会やメディアを巻き込んで大事になっていく様を描く。先日開催された第76回カンヌ国際映画祭において、脚本賞と、LGBTQを扱う作品が対象となるクィア・パルム賞を獲得。2日に封切られると、公開日を含む週末の3日間の興行収入が325,419,020円を記録するスタート、平日も高稼働が続き、好調は2週目もキープ。早くも興行収入が10億円を突破するほどヒットとなっている。この日は女優の安藤サクラと俳優の永山瑛太も出席。安藤は小学5年生の湊(黒川想矢)の母・麦野早織を、永山は湊(黒川)や依里(柊木陽太)の担任教師・保利道敏を演じた。◆是枝裕和監督、監督仲間からの率直な意見明かす『万引き家族』でカンヌ国際映画祭最高賞パルム・ドールに輝いた是枝監督と『花束みたいな恋をした』『大豆田とわ子と三人の元夫』などで圧倒的な人気を博す脚本家・坂元のタッグに注目が集まった本作。公開後の反響について「僕は周りに結構若い監督たちが仲間として同じ空間にいるんですけども」と切り出した監督は「いつもよりも演出に迷いがない。編集もキレがいい。もう自分で脚本書かない方がいいんじゃないか」と厳しくも「熱い・温かいメッセージ」をもらったと告白。率直な言葉に驚いた安藤から「それを聞くとどんな気持ちになるんですか?」と尋ねられると、「悔しい気持ちもなくはないんですけど、坂元さんと一緒にやったことを自分で吸収して次は自分で無駄のない脚本を書こうという気持ちになっています。でも自分で見ててもやっぱり良い編集しているなと今回は思ってた」と前向きに捉えていると答えた。また、坂元脚本について「緻密な脚本作りを間近で見ていて本当に勉強になった。(撮影中に)わかってるつもりなんですけども、できあがった映画を観るとさらに『あ、こことここが繋がってるんだな』とかやっぱり絵になって繋がったことを気づくことも結構あるんですよね。それが本当にすごいなと」と撮影中にはわからなかった繋がりもあったとその凄さを語っていた。(modelpress編集部)【Not Sponsored 記事】