【モデルプレス=2023/06/16】“ギャル”と言われてなにを想像するだろう?カリスマの存在、流行したファッションやメイク…、世代関係なく誰しも頭に浮かぶ“ギャル”がいるのでは無いだろうか?今回、モデルプレスではギャル文化を作り上げてきた「egg」元編集長・赤荻瞳、モデルのもも(伊藤桃々)、同じくきぃぃりぷ(鈴木綺麗)にインタビュー。今を生きる“令和ギャル”とは、そして時代を超えても愛され続けるギャルの共通点とは。<前編>【写真】「egg」卒業モデル豪華集結◆「egg」編集長&モデルが考える“令和ギャル”の定義― 時代の変遷に伴い、ギャルの定義にも変化があったかと思います。みなさんが考える“令和ギャル”の定義を教えてください。もも:こだわりが強い!赤荻:そうだね。こだわりと個性。みんな目指しているギャルが全然違うよね。方向性とかやりたいこととか、全然違うけど、そこをとことん突き進んだ子たちが活躍しているなってめちゃくちゃ思います。みんなと一緒じゃなくて「こうでありたい」とか「こうしたい」とかめ強気でやってる子が活躍してる印象です。― “黒ギャル”ブームを経て“白ギャル”が誕生したことも個性の1つかと思いますが、“平成ギャル”との違いはどのような部分にあると思いますか?きぃぃりぷ:平成ギャルって象徴的な“誰か”が絶対にいたんです。安室奈美恵さんとか、浜崎あゆみさんとか、海外だったら(クリスティーナ)アギレラとか。万人に受けて、みんなが「あの人になりたい!」って思う人がいたけど、今はなりたい人がバラバラで「絶対この人だよね」っていう絶対王者っていないと思うんです。象徴的な誰かがいないからこそ、それぞれ自分が何が好きで、何を可愛いと思うかを極めてる気がします。だから色んな種類のギャルが生まれるのかなって。テレビの時代じゃないってことだよね。もも:わかる。数多いインフルエンサーからロールモデルを選べる時代だから、それぞれが可愛いって思えることを追求してる。赤荻:今は個性が広がっていてすごく良いなと思います。もちろん、平成ギャルもめちゃくちゃリスペクトしてるし可愛いんですけど、今は色んな情報があって、色んな目指し方があるから、ギャルのあり方が増えたと思ってます。あとは、カリスマが増えた!当時は“絶対的カリスマ”みたいな人がいたんですけど、今はアパレルのカリスマとか、メイクのカリスマとか色んな方向にカリスマがいる。きぃぃりぷ:(赤荻を見て)ハッピーのカリスマ!もも:たしかに!(笑)。◆全世代のギャルの共通点とは― 反対にどの時代のギャルでも変わらないことはあるのでしょうか?きぃぃりぷ:女性って強いなって。赤荻:芯の強さ?きぃぃりぷ:そう!女の人の方が根気強さがある気がする。その中でも特にすごいのがギャルなのかなって思う。赤荻:めっちゃいい意味で、ギャルたちはずっとわがままだったのかなって思います。自分のやりたいこととかに。もも:縛られたくないよね。きぃぃりぷ:多分、ギャルは昔から校則とか守ってないですよね。赤荻:守ってないね(笑)。きぃぃりぷ:人のレールが無理だよね。「これで歩みなさい」とか「こうじゃなきゃダメ」っていうことに対して「本当にそうなのかな?」「他の人と一緒じゃ嫌だ!」みたいな。赤荻:人は傷つけないけど、めっちゃわがままみたいな。きぃぃりぷ:自分も傷つけないように。もも:確かに!自己愛が死なないように生きてる気がする。― 今は多様性が重要視される時代になっていますが、ギャルは個性という意味でも時代の先頭に立っていたかもしれないですね。もも:「egg」が復刊する前までは“黒髪清楚”が超流行ってたのに、今はSNSを見ててもギャルが増えた!Y2Kとか、個性的な子たちが多くなってきて、絶対に良い影響を与えたと思う。赤荻:めっちゃ増えたね。絶対良い影響与えてる!当時の小学生とかは多分“ギャル”っていう言葉自体知らなかったから、「egg」が復刊してからはお母さん世代とか小学生ギャルもすごい盛り上がってるし、絶対うちらは何百万人の人生を変えてると思う。◆ギャルブーム再燃で新たな気づき― 「egg」の復刊がギャルブーム再燃の火付け役となったことについて、どのように思われていますか?赤荻:ギャルブームを起こしたいとは思っていたので…。きぃぃりぷ:時代がうちらに追いついたみたいな?赤荻:うん!そういう感じはあるかも。きぃぃりぷ:最先端っていう位置で、10代の時にこの職に出会ってすごくよかったなって思う。例えばTikTokで肌が白くて、前髪があって、タレ目な可愛い子がいたら、みんな「ももちゃんに似てる!」っていうのが最初に出てくるようになったし、似てることでバズるとか。もも:新しく出てきたギャルの子たちとか、めちゃくちゃ「egg」モデルの誰々に似てるって言われてるよね。きぃぃりぷ:髪型とかメイクを「真似していたんです」って言ってもらえることが多くて、うちらって結構すごいんだなって。当時は仕事、撮影、仲間!みたいにがむしゃらだったから、世間からどう見られているか分かんなかったし、どこまで周りが付いてきているのかも分からなかったけど、ちゃんと把握されていたんだと思う。もも:当時は気づかなかったけど、ちゃんと見てくれていたんだって思うよね。赤荻:すごく嬉しいよね。ブームが起きたら良いなって思ってたし「なるっしょ!」とは思っていたけど、実際そうなるとめちゃくちゃ嬉しい!◆「egg」復刊5周年記念フォトブック「あおはる」1995年に創刊された「egg」は、ルーズソックスやコギャル、へそ出しルックなどのブームを創出。プリクラでは両手を前に大きく広げる“eggポーズ”が定番になった。2014年に休刊するも、令和の始まりである2019年5月1日に赤荻を編集長に迎えWEBで復刊。YouTubeチャンネルを中心にギャルたちのリアルを発信したことでも注目集めた。本作では、2022年3月をもって同誌の編集長を退任した赤荻が限定復活。既に卒業した“令和eggモデル”を中心に過去の掲載写真に加え、今回の為に久々に集合した“初期メン”達を新規で撮り下ろした写真を収録している。登場モデルは伊藤、鈴木に加え、ぴと(甲村仁絵)、なぎ(高澤凪)、あやかてぃーん(石山彩花)、あいみ(松葉愛海)、まぁみ(小田愛実)、ゆうちゃみ、聖菜、みりちゃむ(大木美里亜)、ゆずは(雨宮由乙花)、ももあ(瀬戸ももあ)。なお、ゆうちゃみ、みりちゃむ、ゆずは、ももあは過去写真のみの掲載となる。★モデルプレスのインタビュー後編では、写真集についてもたっぷり紹介。さらに、ギャル文化の今後や、夢を叶える秘訣などについて語ってもらった。(modelpress編集部)◆赤荻瞳(あかおぎ・ひとみ)1996年9月6日生まれ、埼玉県出身。2018年3月に「egg」の復刊に伴い、編集長に就任。株式会社エムアールエーの社長も務める。2022年3月をもって編集長を退任。現在は、2023年4月に開校した「渋谷女子インターナショナルスクール」の校長として活躍している。◆もも/伊藤桃々(いとう・もも)2000年12月16日生まれ、静岡県出身。2018年3月に「egg」専属モデルの初期メンバーとして加入。コーディネートやメイクは甘めな雰囲気で、“白ギャル”という新たなギャル像を確立した。また、恋愛リアリティーショー「太陽とオオカミくんには騙されない」(2018年)出演でも話題に。2022年3月に「egg」を卒業し、2022年4月よりギャル雑誌「小悪魔ageha」の専属モデルとして人気を博す。◆きぃぃりぷ/鈴木綺麗(すずき・きれい)2001年8月7日生まれ、茨城県出身。“今風+古風”という自分らしさを追求したギャルマインドが支持されている。特技はモノマネメイク。系統を自由自在に操るメイク術や、コスメの知識などが評価され、現在は「渋谷女子インターナショナルスクール」のメイク講師としても活躍している。【Not Sponsored 記事】
「ラストマイル」塚原あゆ子監督、受賞に喜び 野木亜紀子氏がサプライズ祝福「新鮮味もない私ですみません」【第49回報知映画賞】 2024年12月16日 【モデルプレス=2024/12/16】映画「ラストマイル」を手掛けた…