【モデルプレス=2023/05/26】故・ジャニー喜多川さんによる性加害問題を受けてジャニーズ事務所が26日、書面にて「心のケア相談窓口の開設」「外部専門家による再発防止特別チームの設置」「社外取締役」の3つの対策を発表した。藤島ジュリーK.社長、辞職も考えていた 性加害問題について「職責を果たせていませんでした」◆ジャニーズ事務所、性加害問題受け3つの対策発表同事務所は「弊社には現在に至るまで多くのタレントが所属しており、今回の問題については、声を上げられたかどうかに関わらず、所属経験のあるすべてのタレントへの心のケアが最重要と考えております」とし、「そこで、専門家に監修をいただき、心療内科医に委嘱して、本問題によって心を痛めたジャニーズ事務所の所属経験者を対象にした外部機関としての相談窓口を5月31日に開設します」と発表。「この窓口では完全にプライバシーに配慮した形で心療内科医・公認心理師がご相談者それぞれの心の問題に対応し、できる限りのケアを行います。また今回の問題は、弊社におけるガバナンス上の課題を浮き彫りにしたものであると考えております。現在社内では、ガバナンス改善に向けた対応・準備を急速に進めておりますが、複数の識者の目を入れて、弊社の問題点をしっかりと受け止める必要があり、それなくして未来への道はないと考えております」と説明。さらに、「このような背景から今回、下記の3名の専門家によって『外部専門家による再発防止特別チーム』を組成。このチームはガバナンスをはじめとした社内の事実関係を確認の上で、再発防止に向けた弊社への提言を行います。さらに3名の『社外取締役』に就任頂き、特別チームによる提言を受けた再発防止策の確実な遂行を含めた、経営改革を推進致します」と計3つの対策を発表した。最後には「以上のような対応を進めさせて頂くに当たり、皆様にご報告すべき事項が発生した際には適宜お知らせさせていただきたいと考えておりますので、今後とも、これまで以上に様々なご意見ご指摘を賜りますよう、心よりお願い申し上げます」と締めた。(対策内容詳細は以下)◆心のケア相談窓口の詳細運営体制:プライバシーを保護した心療内科医または公認心理師による個別対応の実施。対象者:ジャニーズ事務所の所属経験者URL:https://www14.webcas.net/form/pub/jsline/contact監修者:鴨下一郎(かもした いちろう)心療内科医。元衆議院議員。環境大臣、厚生労働副大臣、厚生労働委員長を歴任。一般社団法人日本心身医学会名誉会員認定医。特別非営利活動法人日本心療内科学会顧問。心療内科医というバックグラウンドを活かし、年金・医療などの社会保障分野で数多くの政策課題に取り組む。医療現場の最前線で心の病気に向き合い続けてきた経験に基づき、本窓口の運用を監修。◆「外部専門家による再発防止特別チーム」について本チームは元検事総長である林眞琴氏の指揮の下、組成されます。複数の有識者および弁護士から本件における適任者として林氏のお名前が多く上がった事が、林氏に本件を依頼した理由です。そして林氏ともご相談の上、下記の方々に依頼することに致しました。林氏を含む3名のメンバー全てが、弊社とはこれまで関係を有しておりません。この特別チームに、独立性・公正性を確保しつつ、弊社のガバナンス上の問題点の把握及び再発防止策の策定・提言を行っていただきます。・林眞琴(はやし まこと)昭和58年検事任官。東京地方検察庁特別捜査部検事、在フランス日本大使館一等書記官、法務省矯正局総務課長、法務省刑事局長、東京高等検察庁検事長、検事総長等を歴任し、令和4年に検事を退官し、現在、弁護士。・飛鳥井望(あすかい のぞむ)精神科医。公益財団法人東京都医学総合研究所副所長、日本トラウマティック・ストレス学会初代会長を歴任。現在、公益社団法人全国被害者支援ネットワーク理事、公益社団法人被害者支援都民センター理事長。・性加害等の被害者支援の実践を行われている臨床心理の研究者(女性)※所属機関内での手続中のため、現時点では氏名の公表を差し控えさせていただきます。◆社外取締役3名についてコンプライアンス遵守、再発防止策の確実な遂行を含めた経営体制の改善と強化に向け、2023年7月1日付で、社外取締役に以下の3名が就任予定であることをお知らせ致します。・中井徳太郎(なかい とくたろう)「企業経営の脱短期思考」「SDGsやカーボンニュートラルの推進」などの発信を通じて、様々な社会改革を提言されてきた実績をお持ちです。時代に即した企業のあり方、社会と向き合う姿勢づくり等、社外取締役として、厳しく助言を頂きます。<経歴>1985年 大蔵省(現 財務省)入省。主計局主査などを歴任。1999年 富山県庁へ出向。(2002年まで)2002年 財務省広報室長。2009年 財務省理財局計画官。2010年 財務省主計局主計官(農林水産省担当)。2011年7月に環境省に異動、総合環境政策局総務課長、大臣官房会計課長、大臣官房秘書課長、大臣官房審議官(総合環境政策局担当)、大臣官房審議官(総括担当)、廃棄物・リサイクル対策部長、総合環境政策統括官、環境事務次官を歴任。2022年日本製鐵株式会社顧問に就任。・白井一幸(しらい かずゆき)プロ野球の選手・コーチとして培ってきた経験を基にしたコーチング理論は、多くの企業や組織で、高い評価を得ている。厳しい競争のあるエンターテインメント業界の最前線でプロフェッショナルとして研鑽する所属タレント、またそのタレントをサポートするスタッフたちが、白井氏のコーチングを受けることは、これまでよりも広く柔軟な視点を養い、改めて社会から信頼される企業になれるきっかけになると考えております。<経歴>1983年 ドラフト1位で日本ハムファイターズ入団。2009年 野球解説、コーチングをテーマにした企業研修、講演を主軸に活動開始。2018年 「プロ野球界初の企業研修講師」として各企業との提携をはじめ、商工会議所、大学、スポーツ界などへ人材育成、チームビルディングをテーマに研修を開始。2020年 北海道銀行女子カーリングチーム「フォルティウス」のメンタルコーチに就任。2021年 北海道バスケットチーム「レバンガ北海道」のメンタルコーチに就任。2022年 2023年WBC侍ジャパンのヘッドコーチに就任。8月北海道医療大学客員教授就任。・藤井麻莉(ふじい まり)第⼆東京弁護士会副会長としてハラスメント相談員・調査委員を担当し、企業のパワー・ハラスメント調査委員会委員経験を有する。男女共同参画の専門家として組織のハラスメント防止施策に携わるなど、ハラスメント領域において豊富な対応経験を持つ。コーポレートガバナンス、コンプライアンスを中心に企業法務全般を取り扱う。ハラスメント領域に対する高い専門性や実践経験は、弊社のコーポレートガバナンスの体制の強化に向け、大きな推進力になっていただけると考えております。<経歴>2006年 森・濱田松本法律事務所2012年 内閣府男女共同参画局推進課課長補佐2019年 三浦法律事務所パートナー(~現在)第二東京弁護士会副会長2020年 日本弁護士連合会常務理事2020年 文京区男女平等参画推進会議委員(~現在)2022年 第⼆東京弁護士会男女共同参画推進⼆弁本部本部長代行(~現在)2022年 日本弁護士連合会男女共同参画推進本部委員(~現在)2022年 日本弁護士連合会ダイバーシティ&インクルージョン推進検討WG委員(~現在)(modelpress編集部)【Not Sponsored 記事】