【モデルプレス=2023/05/24】女優の前田敦子が5月24日、都内で行われた映画「ウーマン・トーキング 私たちの選択」(6月2日公開)の公開直前トークイベントに出席。母親としての思いを語った。【写真】前田敦子、胸元大胆SEXYドレス姿◆前田敦子、息子を仕事現場に連れて行く理由“〜らしさ”に囚われたり、それに窮屈さを感じたこと、逆にその窮屈さを打破しようとしたことはあるかと聞かれた前田は「常にありますね。出てきてしまいます」といい、「客観的に自分を責めちゃうことってたくさんありますね。母親らしさというのをどこかでずっと求めている自分がいますし、自由でいたい、自分らしくいたいって思いながらも、その“らしさ”にがんじがらめになりますよね。1人でもがいちゃうことはよくあります」と打ち明けた。また、前田は仕事現場に息子を連れて行くことがあるそうで、その理由を尋ねられると「子どもが生まれたときに、自分の何かを犠牲にしすぎて、それこそ“らしさ”に固まっていたときに、自分の未来を想像して怖くなったんですよ。自分で想像できる範囲でもあまりいい未来が描けないということはよくないなって思った」とし「もちろん子どもの成長によっていろいろ変えていけたらいいなっていうのはいまだに変わらない部分ではあるんですけど、シングルマザーになったときにそれがすごく自分の中で楽になったというか、自分1人で子どもを育て上げられたらいいなって決心に変わったといいますか、別れた後のほうがそれぞれ親子としては結束できているなと思うんですけど、基本的に私1人で育てるという意志はずっとありますね」と胸の内を明かした。「私は趣味が仕事になっている部分があるのかもしれないんですけど、自分らしくいられるのは仕事をしながら子育てができることだなと気づいたので、最初は『子育てに専念して休みたい』って言っていたんですけど、働きながら子育てをしている女性が裏にはたくさんいて、その方たちに『絶対戻ってきたくなるから待ってるね』って言われたんです。案の定、『ただいま』ってなりました(笑)」と笑顔で語った。続けて、仕事現場を子どもに見せる意味を問われると「自分で“絶対にこのやり方がいい”って言い切っちゃいけないなってどこかで思い続けながらも、子どもが現場にいるとみんなが笑顔になっているなって。精神的な部分でも大人の環境に子どもがいるって、大人自身も救われているんじゃないのかなって体験していて思っています」と経験談を告白。子どもも“大人っぽい子ども”になっていると実感しているそうで「大人になったときに大人の環境に入って右も左もわからないという状態よりも、自分の子はいま大人の世界を見ていて、いいことも悪いこともあると思いますけど、“お仕事ってこういうものなんだ”って納得してくれている部分があって、それを知った上で社会人になるってすごく自分にとっては強いことになるんじゃないかなと思っていたりします」と熱く語った。さらに、本作と同様に男の子を育てることについて前田は「異性ってやっぱり違う感覚なんだろうなって、どこか客観的な部分もありますし、わからないことだらけなので難しいですよね」と吐露しつつ、「(息子には)女性を大切にしてほしいです。例えば彼女を連れて来たら、ときには彼女の味方でいてあげたいなって思います。でも女性に囲まれているので、だいぶジェントルマンになってきている気がするので(笑)、そのままいってくれたらなと思います。『かわいいよ』とか『きれいだよ』とか言ってくれたりするのでかわいいですね(笑)。そのままでいてくれたらいいですけど、そのままでいてくれる保証はないのでドキドキはしますよね」と目を細めた。◆映画「ウーマン・トーキング 私たちの選択」原作は2018年に出版され、NEW YORK TIMESブックレビュー誌の年間最優秀書籍に選ばれたミリアム・トウズによる同名ベストセラー小説『WOMEN TALKING』。2005年から2009年に南米ボリビアで起きた実際の事件を元に描かれている。2010 年、自給自足で生活するキリスト教一派の村で起きた連続レイプ事件。これまで女性たちはそれを「悪魔の仕業」「作り話」である、と男性たちによって否定されていたが、ある日それが実際に犯罪だったことが明らかになる。タイムリミットは男性たちが街へと出かけている2日間。緊迫感のなか、尊厳を奪われた彼女たちは自らの未来を懸けた話し合いを行う――。(modelpress編集部)【Not Sponsored 記事】