広瀬すず、櫻井翔と築いた信頼関係 複雑さ秘める役柄続く上での葛藤「やればやるほど悩むことも多い」<「映画 ネメシス 黄金螺旋の謎」インタビュー> | NewsCafe

広瀬すず、櫻井翔と築いた信頼関係 複雑さ秘める役柄続く上での葛藤「やればやるほど悩むことも多い」<「映画 ネメシス 黄金螺旋の謎」インタビュー>

芸能 モデルプレス/ent/wide/show3
モデルプレスのインタビューに応じた広瀬すず(C)モデルプレス
【モデルプレス=2023/04/12】女優の広瀬すず(ひろせ・すず/24)にモデルプレスがインタビュー。現在公開中の『映画 ネメシス 黄金螺旋の謎』で嵐の櫻井翔とともにW主演を務めている彼女に、映画での美神アンナを演じる上での役作り秘話、演技仕事を重ねる上での葛藤、そして“バディ役”である櫻井と築き上げた信頼関係についても語ってもらった。

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◆広瀬すず&櫻井翔W主演「映画 ネメシス 黄金螺旋の謎」

天才的なひらめきで事件の真相を見破っていく探偵助手の美神アンナと、ポンコツだが人望に厚い自称天才探偵の風真尚希が様々な依頼に挑む新時代の探偵物語「ネメシス」。2021年4月期に日本テレビ系にて放送され、1話あたり1700万人を超える視聴者数を記録(※ビデオリサーチ調べ、全国総合到達人数)したヒットドラマが、広瀬、櫻井のW主演、江口洋介共演で映画化。

ドラマでお馴染みのチームネメシスのメンバーに加え、映画では最強の敵役で佐藤浩市や魔裟斗ら豪華キャスト陣の参戦が発表され大きな話題に。監督はサスペンス映画の傑作『22年目の告白―私が殺人犯です―』などヒット作を手掛け、ドラマシリーズの総監督も務めた入江悠。映画化にあたって新たに脚本家として起用されたのは「アンフェア」シリーズの原作者・秦建日子。サスペンス映画のヒットメーカーである入江監督がミステリーの名手として知られる秦氏と組み、数々の超難解な映像トリックを仕掛ける。

◆広瀬すず「ネメシス」チームとの再会に喜び

ドラマ放送時からその粋を超えたスケールが話題だったが、続編映画の決定は予想外のことだったという。「ドラマでは毎回出演者が違うようなストーリーだったので、そこから映画になることがイメージつかなかったというのが率直な感想でした。ドラマの方々とまたご一緒できるというのがすごく嬉しかったので楽しみだと思いました」とよく知った間柄の面々と再共演を果たしたことへの喜びをキラキラとした目で語った。

物語はアンナが眠る間に見る“夢”を軸にドラマ以上の複雑な謎が散りばめられる。そんな台本については「何回読んでもよくわからなかった」とあっけらかんと明かした一方で、「アンナが一人暮らしを始めることなど、視聴者の皆さんと同じテンションで、一人の女の子としての成長を見守っていたような感覚でした」と役への愛ものぞかせた。

◆広瀬すず「もう私はできない」吹っ切れた役作り

ドラマと比べるとアンナ一人での場面やシリアスなシーンが膨大に。演じる上での苦労も多いように思われたが「アンナが見た夢としてではなく、ただその場で生きている人という感覚で演じたら意外と振り回されず、考えずに演じられたんです。あまり深く考えても、『もう私はできないな』と思ったので、1回やってみて違かったら監督に指摘してもらうというスタイルでやっていました」と現場での監督との対話に比重を置き、役柄について深く考えることは避けたと自身のスタイルを明かした。

◆広瀬すず、本格アクション挑戦での難しさ語る

さらに今作では本格的なアクションシーンにも挑戦。元K-1世界チャンピオンの魔裟斗演じる“ジッポ男”と対峙するシーンも話題となっているが、広瀬の中には悔しさが残る部分でもあった。「実際に魔裟斗さんと練習することもあったのですが、寸止めなどが結構難しくて…ひたすら体が覚えるまで動きを繰り返す形でした」と練習を重ねていたものの「『やりたい』と思ってやるものじゃない。ちゃんと勉強してからやるものだと感じさせられたぐらい難しかったです」と率直な思いをこぼす。「映像を観ると思っていたものではなくて、自分の鈍さを感じました。理想が高いんです」と自分自身に厳しく評価する姿からは役者としての覚悟が感じられた。

◆広瀬すず、櫻井翔との信頼関係

“バディ”となる風真を演じる櫻井とはドラマ版以前にも、櫻井が主演を務めた映画『ラプラスの魔女』(2018)で共演しており、その仲は「親戚のような気持ちになるほど」。現場での櫻井とのことについて聞くと「お芝居の話は何もしないです。他愛も無いことを一生話していました(笑)」と笑顔を浮かべ「『最近ここ行ってみたら美味しかったんだよね』『こういうのやっていたんだけど、最近やめたんだよね』とか。近所の人たちが話すような会話をよくしています」と現場には温かい空気が漂っていたよう。

「定期的にお仕事でご一緒することが10代からずっと続いていて、作り込まなくてもドラマのときからアンナと風真のような信頼関係ができていたような気がします。コンビものは横に翔さんがいるのが普通になってきています」

こう語る櫻井の存在をはじめ、信頼関係を築いたスタッフと作品を作り上げる上で気付いたこともあった。「一度一緒に頑張ったことがある人たちとは心が近づいている瞬間を感じることがあると思いますが、それを最初から感じるというのは、作品を作っていく上ですごく大事なことなんだと思いました。どんなお芝居をしても皆さんが受け止めてくれるというのは続編だからこそ。撮影初日からそう感じられたことが嬉しかったことを覚えています」と再び集結した「ネメシス」チームでの作品作りへの手応えも明かしていた。

◆広瀬すず「やればやるほど悩むことも多い」演技での苦悩

今作で演じたアンナは風真の“天才すぎる助手”。普段は天真爛漫なキャラクターでありながらも、実はある秘密を抱えており、映画でも悪夢にうなされることから徐々に弱っていく姿を見せる。そして3月に最終回を迎えたTBS系火曜ドラマ「夕暮れに、手をつなぐ」では“野生児”のような明るい姿の裏に複雑な思いを秘める浅葱空豆を演じ切った。明るく振る舞いつつも暗い背景を持つ役柄を演じる機会が続くが、このことに広瀬自身はどのような思いを持つのだろうか。

「演じるのは楽しいのですが、引き出しの無さを感じている部分はあります。もうちょっとお芝居を勉強しなくてはならないと思うほど、似た役でもそのキャラクターの魅力を伝えきれない気がしてきてしまうので、やればやるほど悩むことも多いと感じるようになりました」

◆広瀬すずの悲しみを乗り越えたエピソード

そんな明るさと暗さの混在する役柄を演じてきた広瀬のこれまでの人生の中で、「悲しみを乗り越えたエピソード」を尋ねると、「悲しいとか虚しいと思うこともあるんですけど、全部『なんでそうなっちゃったんだろう?』と悔しさに変わっちゃうタイプなので沈むことはあんまりないです」と話す。

「向き合わなきゃいけない瞬間もあるし、無視できないものもあるけど、自分自身の問題や自分にされたことなどは割とすぐに忘れます。美味しいものを食べて、美味しいお酒を飲んで…そういったことでストレスを発散することが多いです」と笑顔で明かした広瀬からは、悲しみを物ともせず、女優として邁進していくしなやかな強さがうかがえた。

(modelpress編集部)

◆広瀬すずプロフィール

1998年6月19日生まれ。静岡県出身。2012年モデルとしてデビュー後、CM、ドラマ出演と活動の幅を広げる。主な出演作に、映画「海街diary」(2015年/第39回日本アカデミー賞 新人俳優賞)、「ちはやふる」シリーズ(2016・2018年)、「怒り」(2016年)、「三度目の殺人」(2017年/第41回日本アカデミー賞 最優秀助演女優賞)、「いのちの停車場」(2021年)、「流浪の月」(2022年/第46回日本アカデミー賞 優秀主演女優賞)、連続テレビ小説「なつぞら」(NHK/2019年)、ドラマ「anone」(日本テレビ系/2018年)など。LOUIS VUITTONのアンバサダーをつとめるなど、ファッションモデルとしても活躍している。

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