記者「お笑いコンビ・ピースの又吉直樹(35)ですが、来月16日に発表される芥川賞の受賞が濃厚らしいですよ」
デスク「オイラは1月に発売された文芸誌『文学界』に又吉の小説『火花』が掲載された直後に読んだときから、ひょっとしたら…って思ってたぞ」
記者「それ言ってましたよね。早い段階から評価してたもんな…珍しく」
デスク「最後の一言は余計だぞ!」
記者「いやいや…」
デスク「読みもしないで"お笑い芸人の書いた小説が純文学最高峰の芥川賞受賞なんてあり得ない"って思ってる連中が今も多いと思うけど、少なくともあの小説に関しては、話題作りにとどまらない中身があるよ」
記者「へぇ~」
デスク「過去には辻仁成(55)や町田康(53)なんてミュージシャンが芥川賞を取った例があるけど、表現する能力で言えば、彼らより漫才の台本を書く又吉のほうが慣れてるんだよ」
記者「そんなもんですかねぇ…」
デスク「ま、読めばその筆力は分かるはずさ。オイラが聞いた話では又吉の単独授賞の可能性は低いけど、他の作家とのW受賞ならかなりあるっていう話だよ」
記者「そこまで決まってるんですか」
デスク「既に40万部も『火花』は売れてるんだし、受賞ならもっと上行くだろ」
記者「出版社も商売ですから、話題性のある又吉でさらに稼ぎたいわけですね」
デスク「そういうことさ。それはともかく、又吉が注目を集める一方、相方の綾部祐二(37)はさえないみたいね」
記者「最近の綾部は又吉を"先生"と読んでるそうで、コンビで登場しても又吉に質問が集中。綾部に求められるコメントは"コンビ格差"に関するものばかりになっています」
デスク「注目度だけじゃなく、本が売れて印税も入るし、又吉はピンでCM出演もこなしてるから経済格差も広がってるな」
記者「今のところ、2人の関係は良好だし、これまでも又吉はコンビ解消はない、と言っていますが、お笑いから小説に完全にシフトする日が来れば、コンビが自然消滅の可能性はありますね」
デスク「そっちのほうが芥川賞受賞より現実味あるかもな…」
《NewsCafeゲイノウ》
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