将棋では、将棋盤の片隅で王が詰んだ状態を「雪隠詰め」という。一般的には「逃げ場のない所へ追い詰める」と言う意味で使われるこの言葉…"雪隠"とはご存じの通り"厠"、トイレである。いったい、何がどうしてトイレに追い込まれるような事態になってしまったのか…語源は定かではないが、とにかくピンチであるという雰囲気は伝わってくる。自宅はまだしも、学校や会社、外出先、旅先のトイレから出られなくなった日には…想像するだけで嫌な汗が流れるというものだ。
NewsCafeのアリナシコーナーでは「トイレに閉じ込められた事がある?」という調査が実施されたようだ。結果とともにさまざまな意見をご紹介しよう。
【アリ…24.9%】
■鍵が壊れて開かなくなり1時間閉じ込められた!
■ノブがイカれていて鍵が開かなくて焦った事ある。
■ドアノブが外れて小窓から脱出。
■子供の頃なら。お仕置きで閉じ込められた。
■学生時代のいじめ。
■幼稚園の時にドアノブを回して開けるのを知らなくて…。
■中学時代にふざけ合っていて。
■あります、夢でもよくあります。
■親に怒られて、すねて閉じ籠った事ならある!
■気分的にも物理的にも両方で経験アリ。
【ナシ…75.1%】
■電気消されたことはある(笑)。
■親に怒られて、こもってた事はある(笑)。
■ペーパーがなくて動けなくなった事はある。
■使用しようとした時ドアが開かなくて焦った事ならあります。
■逆に鍵をかけたつもりが誰かに開けられたことがある。
■エレベーターにならあるけれど。
■閉じ込めたことはあるよ。
■小さい時姉に押し入れに閉じ込められた事ならあり。
■狭いしクサいし恐怖だろうな。
■結構あるらしいから、窓付きのトイレ熱望する!
結果は【アリ派】多数とはいえ、実に4人にひとりが「雪隠詰め」を経験しているという数字になった。鍵の故障、ドアノブの破損、具合が悪くて出られない、気分が沈んで出られない…様々な体験が寄せられたが、いずれにしてもかなりのエマージェンシーだ。形あるものはいつか壊れる…トイレのドアも例外ではない。ひとり暮らしであれば、簡単な工具を備えておく程度の予防策は必要かもしれない。
ただ、なかには人為的に閉じ込められたというコメントもあり、なんとも言えない不快感を覚えた。「いじめで」などはもってのほかだが「幼稚園教諭がワザと閉じ込めた」「親がお仕置きで」など、教育や躾にかこつければいいものでもないだろう。トイレは気持ちよく用を足せるところ、リラックスできるところであってほしい。
[文・能井丸鴻]
《NewsCafeアリナシ》
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