携帯電話と称したものがNTTから発売されたのは1987年、重量は750gだったという。それ以前は、移動式の電話機と言えば重量3kgを超える「ショルダーホン」か車載型だ。その頃"老いも若きも携帯電話を肌身離さず持ち歩く時代"が来ようとは、誰も思いもよらなかったろう。
話は"電話"だけでは終わらない。その昔は持ち歩いていたアドレス帳やスケジュール表、カメラに電卓、音楽プレーヤー…様々なアイテムがひとつの"ケイタイ"に収まるようになってしまってからは、その依存度は強くなる一方だ。依存と言っても"四六時中触らないと落ち着かない"というような依存ではなく"生活や仕事に必須"という意味だ。携帯電話普及率が9割を超えて久しい昨今では「一日たりともケイタイと離れていられない」という人もいるだろう。
NewsCafeのアリナシコーナーでは「ケイタイ忘れたら遅刻覚悟で取りに行く?」という調査が実施されたようだ。結果とともにさまざまな意見をご紹介しよう。
【アリ…31.3%】
■仕事に使うならアリ、なくても平気な仕事ならナシ。
■ないと仕事にならない。
■依存ではなく、まさかの時に家族が困らないように忘れたくない。
■完全に遅刻なら行かない、昼に行く。ギリギリ間に合うなら行く。
■震災前なら気にしなかった。震災後は忘れない様に気を付けてる。
■家以外なら取りに戻る。
■定期とおサイフあるから大変。
■news cafe見れない。
■仕事にならないから。公衆電話は激減したし。
■職種による、仕事で必須なら取りに行くしかないのでは?
【ナシ…68.7%】
■さすがにそこまでしない。その日は自宅に携帯置いたままで諦める。
■ないと困る時は取りに行くが、遅刻しないことの方が優先。
■そこまで携帯に依存していない。
■仕事用だったら取りに帰らなきゃだけど、自分のならなくてもイイ。
■いやさすがに諦めて速やかに職場に向かうよ。
■遅刻してまではないけど、一日落ち着かないだろうな。
■昼休みに取りに行く事にして急いで出勤。
■財布なら戻るけど(笑)。
■遅刻したら届け出さなきゃいけなくて面倒臭いので諦めます。
■たまに不携帯。
結果は【ナシ派】約7割と多数派とはいえ、コメントは「仕事に使うなら仕方なく取りに戻る」という内容が多い。遅刻は好ましくないが、要は職種次第…という意見が両派ともに最多であり、筆者も同じように考えていた。
しかし【アリ派】に届いた意見を読んで、ケイタイが"ライフライン"としても捉えられることに気づかされたのである。「震災のときケイタイがなかったらどうなっていたか」「いざという時は明かりとしても使える」など様々な声があり、経験に裏打ちされた"ケイタイの機能"を改めて見直す機会となった。
[文・能井丸鴻]
《NewsCafeアリナシ》
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