男性が女性の買い物に付き合わされてぐったりとしてしまう、というのはよく見かける光景です。
先日もセール中のデパートで、意気揚々と洋服を選ぶ彼女を尻目に、疲れきった表情を浮かべた彼氏たちが、死屍累々とフロアの片隅で燃え尽きているという、マンガのようなシーンを目撃しました。
「ちょっと買い物つきあってよ」はデートの定番ですが、買い物とはよくよく考えてみると、かなりエゴイスティックな作業です。自分のお金で、自分が関心のあるものを、自分で選んで購入する。その一連の流れに、他人を付き合わせるというのは実はかなりハードルの高い行為。
もちろん彼女としては「自分の買い物」ではあるものの「二人の時間」として共有したいし、一緒に考えてほしいのですが、彼としてみれば正直それほどコミットできない。やる気のなさそうな彼氏に対して「どっちでもいいって、どういうことよ!?」と彼女がキレるのも、これまたよく見かけます。
これが夫婦の買い物ならまだましで、共通の目的(日用品や食料、子どもの衣類など)をもとに買い物することが多くなるので、それぞれがそれぞれの意見を出し合い適度なコミットが生まれます。
ところがどれだけ仲のいい夫婦でも、それぞれの趣味のものに目を向け始めたとたん不協和音が響き始めがち。交際間もないカップルであればなおさら、ケンカになるのは当然ですし、下手をすれば別れの原因にもなりかねません。とくにウィンドウショッピングのような「あれこれ見て回るのが楽しい」というような無目的的な買い物に、パートナーを付き合わせるのは避けたほうが賢明でしょう。
ちなみに男性のお財布で女性のものを買う(あるいはその逆)のであれば、付き合わされるほうも少しはコミット意欲が上がるというもの。自分のお金で買うとなれば「それはイヤだ」「これがいい」と意見も出てくるはず。
買い物デートのポイントは「共有」。いっそのこと「相互おねだり」をしあうイベントにしてしまうのがいいかもしれません。
[ライター五百田達成/「恋と仕事のキャリアカフェ」主宰、オトナ女子の恋愛・結婚・仕事の悩み相談を受ける恋愛カウンセラー。TBSバラエティ番組「私の何がイケないの?」にも出演。著書「特定の人としかうまく付き合えないのは、結局、あなたの心が冷めているからだ」(五百田達成・堀田秀吾著クロスメディア・パブリッシング刊)が13万部を突破。第二弾となる新刊「子猫と権力と×××」を3月に発売。
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