「無知は罪なり、知は空虚なり、英知持つもの英雄なり」と言ったのは、かの有名な哲学者・ソクラテスだとか。"知らなかったこと"で損をする、失敗する、他人を傷つけることがあるのは事実。しかし"知ること"だけを追いかけたところで、空しい頭でっかちになるだけ…といったところだろうか。結局「知識を得る努力と、その知識を活用する努力の両方が必要である」…と、仰りたいことは何となくわかるのだが、なかなか一朝一夕にはいかないのが辛いところだ。知識を得る努力をしている途中、活用しようとしている途中で失敗してしまうこともある。
そこでNewsCafeのアリナシコーナーでは「無知は罪だと思う?」という調査が実施された。結果とともにさまざまな意見をご紹介しよう。
【アリ…68.8%】
■厳密に言えば、無知であることを何とも思わないのが罪。
■知らなかったでは許されないこともあるでしょ?
■罪であり恥であり、損をします。常識は知っておくべき。
■「知らなーい」で、何でも許されると思うなよ(怒)!
■常識レベルの事なら。周りが大変。
■聞くは一時の恥、知らぬは一生の恥と教えられた。
■特に生命に関すること。無知の為に助からなくなる命もある。
■知らなかった、教えてくれなかった社会が悪い! は通用しません。
■恥ずかしさを感じて。
■知ったかぶりも駄目ですよね。
【ナシ…31.2%】
■知ったかぶりの方が罪。無知を認める潔さが必要。
■罪ではない、損。
■最初はみんな無知から始まる。
■教育を受ける機会のなかった人は全員、罪人になっちゃうよ。
■無知は学べば良いだけ、本当の罪は、知っているのに何もしない事。
■無知だからこそ助けを乞い、協力することができる。そう思います。
■そんな事言ったらキリがない。
■そうとばかりは言えないと思っている。
■人物やモノによる。知っていてもひけらかす人は好かん。
■アリの方は、世の中全てを知ってるの? そういう人こそ無知と言う。
答えが出るようなテーマではないながらも、多くのユーザーから様々な意見が寄せられ、結果は【アリ派】が7割近くの多数派となった。これも、昨今の「『知らなかった』じゃすまされない!」と言いたくなるようなニュースの多さからきているのだろうか。つい先日も、プロ野球の統一球仕様変更について、日本野球機構のコミッショナーが「知らなかった」と発言して大騒ぎになったばかり。もう少し言い繕えなかったのかと、外野ながら驚いてしまった事件だ。
【ナシ派】のコメントも無知を甘やかすわけでなく、知ったかぶるよりマシという声が大半。ソクラテス先生に言わせれば「無知の知」…ということだろう。
[文・能井丸鴻]
《NewsCafeアリナシ》
page top