子供時代に「ロビンソン・クルーソー」や「十五少年漂流記」を読んで、無人島暮らしに憧れを抱いた人もいるだろう。「神秘の島」や「蝿の王」のような凄惨なサバイバル展開の作品も含め、とにかく無人島を舞台とした物語は多い。読後に友人と「無人島に何かひとつだけ持っていけるとしたら、何にするか?」というやり取りをするのもお決まりである。
そんな多くの"無人島ストーリー"における最大の障害は「助けが来るかどうかわからない」という点だ。不自由な場所での先が見えない暮らしが登場人物の心を荒ませるのは、さまざまな物語でご覧のとおり。では、この最大の難点がなくなるとしたら、前述の質問の答えはどう変わるだろうか。
そこでNewsCafeでは「無人島で1週間限り、生活をすることになりました。ひとつだけ持っていくなら何にしますか?」というアンケートを実施した。ランキングとともに寄せられた声をご紹介しよう。
※回答総数…1621件
【1位】ナイフ(35.6%)
■最も基本的な道具。使いようによっては、何通りもの道具の代わりになりますから…。[男性/50代/会社員]
■武器にもなるので。[女性/10代/主婦]
■本当は鉈がベストだが選択肢の中だとナイフがベター。[男性/20代/自営業]
【2位】マッチ(23.8%)
■火はなかなかおこせないけど、あとの物ならなんとかなりそうだから。[男性/30代/会社員]
■1週間なら火起こしくらい楽にしたいから。[男性/20代/フリーター]
■せめてライターにしてくれよ~。[女性/30代/会社員]
【3位】テント(17.0%)
■1週間だけなら、食べ物の心配よりも、雨風しのげる方が大事かな。[女性/30代/フリーター]
■あとは何とかなるでしょ、タブン…。[男性/40代/その他]
■頭隠して尻隠す。日焼けしたくないから! 必須!![女性/40代/自営業]
【4位】釣り竿(9.5%)
■暇つぶしと食料調達の一石二鳥![男性/40代/専門職]
■ラッキーとばかり釣り三昧。[男性/50代/専門職]
■趣味だから釣りができないと生きていけない。[男性/40代/公務員]
【5位】本(4.4%)
■ラルース百科事典を。印刷が美しく紙の質が良いから傷まない…多分(笑)。[女性/50代/その他]
■聖書を持っていく。通して読んだことがないし、難解なので、飽きないと思う。[女性/50代/専門職]
■サバイバルの手引き![男性/50代/自営業]
そして6位以下は【懐中電灯(3.8%)】【胃腸薬(2.1%)】【楽器(1.1%)】【マヨネーズ(1.9%)】【お守り(0.9%)】という結果に。
1位「ナイフ」、2位「マッチ」の票を合わせると、ちょうど全投票数の半数強になる。そして3位以下は「テント」「釣竿」「本」など、完全に"1週間なら食べなくても死なない"前提の選択肢。つまり「前向きにサバイバルを楽しむ」派と「食事は諦めて余暇的に過ごす」派に二分した形になっている。また「ホントは"アウトドアの達人"を連れて行きたい」というチャッカリした意見もあった。
もちろん飲料水の確保や外敵の有無について言及するコメントもあったとはいえ、やはり"期間限定"の安心感は大きい。"無人島"という言葉の響きにバカンス風味が加わった感がある。
[文・能井丸鴻]
《Newscafeアンケート》
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