年の初めの縁起物「おせち料理」…大変だけど自分で作る? | NewsCafe

年の初めの縁起物「おせち料理」…大変だけど自分で作る?

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2012年師走。お歳暮の手配や年賀状の用意など、新しい一年を迎える準備に大忙しだった人も多いことでしょう。さて、日本のお正月料理と言えば、やはり「おせち」。地方によってメニュー構成は異なりますが、全国的に統一された"縁起担ぎ"のルールがありますよね。
邪除けの色とされた黒を表す「黒豆」、卵の数の多さが子孫繁栄を象徴する「数の子」、魔除けと豊穣を表す紅白を取り入れた「紅白かまぼこ」「紅白なます」、出世魚「ブリの焼き物」に"めでたい"の語呂合わせ「タイの焼き物」…。すべてのメニューに縁起を担ぐ意味が込められたものを、さらにめでたさが重なるよう重箱に詰めるという、念の入った縁起物です。また、日持ちする素材や味付けが多いのは、正月の火を聖なるものとして捉え、できるだけ煮炊きを避ける風習とともに女性を家事から解放するためとの説もあります。
とはいえ、お節料理をきちんと手作りするのは、とても手間のかかること。正月中の家事を休めるとしても、それ以上に慌ただしい歳末に準備をするのは厳しいものです。最近では、スーパーや百貨店、飲食店などでオリジナルおせちを販売するケースも増え、それらを利用するという人も少なくはないでしょう。
そこでNewsCafeのアリナシコーナーでは「おせちは自分で作る?」という調査を実施しました。結果とともにさまざまな意見をご紹介します。

【アリ…36%】
■作れる物は手作りです。
■好きな物を作って、お重に詰める。おせち頼んでも食べる物ない。
■品数は減りましたが作ります。作った方が美味しい。お正月だもの。
■出来る限りは作って重箱に並べ、娘に作り方を教えていきたい。
■一部だけなら。買ったのは味付けが気に入らなかったりする。
■手間かかるけど、作るのは楽しい。
■うちは母が作りますがお重とかには入れず皆タッパに入れてドーンです。
■私は作れませんが…作れる方は素晴らしいと思います。
■っても夫婦ふたり分、好きな物しか作らないけどね。
■母と共同作業。

【ナシ…64%】
■食べないから作らないし注文もしないよ!
■作らない。餅は食べるけど正月でも普通の食事してるよ。
■買う。それも好きな物・確実に食べる物だけ。
■作ったとしても誰も食べないし…。
■作れそうなら作るが市販品も利用する。
■ここ何年間はおせちは買っています。もうそんな時期ですね。
■おせちは、お宿で食べているので作った事は無いです。
■時間も手間もかかるしね。子供の頃は祖母と母が作ってたなぁ。
■もういい加減おせちの味には飽きた。
■そういう風習は大切にしたいけど買っても作っても誰も食べない。

結果は【ナシ派】が6割超の多数派ですが「作るのが手間だから買う」という意見よりも「作っても買っても家族が食べない」「単に好きじゃない」という声のほうが多いように見えます。確かに"縁起物"かつ日持ちすることに重点が置かれた「おせちメニュー」は、甘さが濃いものや酸味が強いもの、乾物などが中心。三が日の食事をおせちで持たせるのは厳しいという人が多いのでは!?
そんななか、両派から共通して寄せられたのが「一部だけ手作り」の声。「子供が好きだから栗きんとんだけは作る」「伊達巻のみ手作り」「作れるものは作って気分を味わう」などの部分採用のほか「好きなものを作ってお重に詰める」など各家庭でアレンジされた"おせち風メニュー"があるようです。もちろん「母と一緒に作る」「作り方を娘に伝える」など、伝統的なスタイルを貫くご家庭からの意見も寄せられました。
市場に出回る食材の変化、冷蔵庫やオーブンレンジといったキッチン家電の登場…それに伴って「お正月メニュー」が家庭ごとに進化していくのは、自然なことかもしれませんね。

[文・能井丸鴻]
《Newscafeアンケート》
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