子供のころは食べられなかったものを、いつのまにか好きになっていた…そんな経験が誰にでもあるのではないでしょうか。味付けの好みも、こってり味からあっさり系に、また逆に濃い味を好むようになる人もいますよね。
私たちが感じる味覚には、大きくわけると甘味、酸味、苦味、塩味の4種類があり、これらの味を舌にある味蕾(みらい)で感じとります。そして、加齢とともにこの味蕾の細胞が減少したり、感度がにぶくなったりすることが、味覚変化の一因だと言われています。
…こう書くと、なんだか年を取ったことだけが強調されるようで複雑ですが、その結果、子供の頃はわからなかった美味しさを感じていることも事実ですよね。
そこでNewsCafeでは「大人になって好きになった食べ物といえば?」というアンケートを実施しました。ランキングとともに寄せられた声をご紹介します。
※回答総数…1369件
【1位】春菊(11.0%)
■春菊の他に、セロリ、パセリ等々、お酒飲むようになってからかな?[男性/40代/自営業]
■幼少の頃は苦かったから。[男性/40代/専門職]
■最近、苦味克服!! 年取った証拠!?[女性/30代/フリーター]
【2位】ゴーヤ(10.7%)
■子供の頃はあの苦味に拒絶反応を示したけど、30代後半にゴーヤとツナのマヨネーズあえを初めて食べたとき、あの苦味が旨味になっていた。[男性/40代/会社員]
■栄養分があり、夏バテ防止になると知って食べるようになった。[女性/30代/会社員]
■いまや、ゴーヤの苦味がたまらない。[女性/30代/会社員]
【3位】牡蠣(9.9%)
■好き…というか、食べられる様になった。カキフライ限定だけど(笑)。[女性/40代/主婦]
■苦手というより牡蠣に興味がなかったけど、牡蠣小屋に連れてってもらってから牡蠣が大好きになった。[女性/40代/会社員]
■あの食感と色がだめだった。大人になってから、平気になり今では大好きです。[女性/50代/主婦]
【4位】うに(9.0%)
■ウニがこんなに美味しいと思わなかった。これは大人じゃないと分からないおいしさだよね~。[女性/40代/主婦]
■臭い苦いイメージだったけど、鮮度の問題だった。[女性/20代/会社員]
■北海道に移住して好きになった。愛知県に住んでいた頃は「ウニって何?」とずうっと思っていた。[男性/30代/その他]
【4位】レバー(9.0%)
■焼鳥のレバーがウマいと思うようになった。[女性/40代/会社員]
■妊娠したら自然と欲するようになりました。[女性/30代/主婦]
■臭くて苦手だったけど焼肉にすると食感が面白くて好きになりました。貧血気味なので積極的に食べます。 [女性/50代/主婦]
そして6位以下は【椎茸(7.0%)】【ネギ(6.6%)】【トマト(3.1%)】【パクチー(0.8%)】という結果に。
1位の春菊や2位のゴーヤは、ともに"苦い野菜"の代表格。子供の舌には苦すぎた野菜たちも、年齢を重ねるとともに程よい旨みに…。暑い夏、ゴーヤチャンプルーをつまみに飲むビールは最高ですし、これからの季節の鍋には春菊が欠かせませんよね! また、うにや牡蠣などの海産物とレバーは独特の臭みが子供を遠ざけますが、こちらも気にならなくなったという人が多いようです。
ちなみに、選択肢に挙がっている食べ物は万遍なく得票していますが、最もコメントが寄せられたのは、実は32.9%の「その他」項目。「人参かな?」「ギンナンやグリンピースは大人になるにつれて好きになった」「ピーマン!!」「納豆です…」「お酒。おとそで飲んでも苦いだけだったのになぁ」「寿司。子供の頃は生の魚介が苦手だった」「チーズ。ブルーチーズも全部突然食べられるようになった」など、人それぞれ様々な"今では美味しいもの"が挙げられています。
なかでも多かったのは「大葉とワサビ。お刺身がすごく美味しく感じるようになった」「茗荷。冷蔵庫に常備するほど好きになるとは」など、薬味類を挙げる声。苦手だった食べ物を美味しく味わい、さらに薬味を加えてひと味もふた味もの変化を楽しむ…これこそ、大人の醍醐味ですね!
[文・能井丸鴻]
《Newscafeアンケート》
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