最近の就職活動は、まるで「婚活」? | NewsCafe

最近の就職活動は、まるで「婚活」?

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アコースティックギターとパーカッションという生楽器の温もりで「懐かしさと新しさ」を繊細に生み出す二人組ユニットのカケラバンク。自分のこと、家族のこと、生きること、愛することに対して、心の中に誰もが抱える見たくない痛みや悩みたち。でも、その小さなカケラと日々向き合う作業こそが「本当のポジティブ」なんだと彼らは言う。櫻井幹也のダイレクトな歌詞と声、伊藤弘の感情的な打楽器が奏で届ける──。

NewsCafeでは、そんなカケラバンクのコラム連載を11月1日より4週連続でお届けしていく。第3回目のコラムは、就職活動中の方へ……。

◆「最近の就職難について」

ここ数十年言われ続けてきた「就職氷河期」という言葉。一向に氷が解ける兆しは無い。

今就職の内定を受ける為の教室に、高額なお金を支払ってまで、アドバイスを求め通う学生まで現れたという。

地域社会や親戚による結婚相手や就職先の斡旋がいつの頃からかなくなっていき、それをビジネスにする企業が現れ、それをお金で買い求める日本人……。

しかし、一流企業には溢れんばかりの学生が面接を希望する一方、中小企業には人材が不足している所が多々あるという。

まるで婚活のようだ。結婚をしたくても、理想を追い求める余り、結婚に踏み出せない人のように、若者が妥当な判断を自分で下せていない気がする。

不自由と引き換えに安泰があった社会を少しずつ変えて行ったのは、紛れもなく親の世代。でも、生まれながらに自由を得た今の世代には、自由を完全に使いこなせてる人はほんの一握りなのかもしれない。

地域や家族、会社や学校といったものが、セーフティネットとして役目を果てしていた事を知らない世代にとって、就職難は皮肉にも、戦後日本人が理想とした完璧な自由競争社会が行き届き、達成された結果なのかもしれない。

【第4回目のコラムは、11月24日(木)掲載予定】

[文・櫻井幹也(カケラバンク)、写真・伊藤弘(カケラバンク)/11月2日にニューシングル「バトンタッチ」を発売したカケラバンク。11月20日にタワーレコード梅田大阪マルビル店でインストアライブが決まっている。詳細はカケラバンクオフィシャルHPまで(http://www.doublewing.co.jp/kakerabank/)]
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