なでしこジャパンやザックジャパンの活躍で、ますます盛り上がるサッカーブーム。国際舞台での活躍が多くなった昨今、興味がなかった人たちも試合を見る機会は増えたことであろう。
サッカーの国際試合を見ていると、他の競技ではあまり目にしない光景がある。選手が子どもたちの手を引いて入場してくるシーンだ。あれはどういった意味があるのか、詳しく知らない方もいるかと思うので紹介したい。
●選手入場の時に、子どもの手を引いて入場してくるのはなぜ?
子どもたちは「エスコートキッズ」。FIFAワールドカップでは、1998年からエスコートキッズを起用している。この子どもたちは大会のホスト国や、スポンサーなどが選び、選手とともに入場したあと、ピッチ上で両チームの国歌斉唱が終わるまで付き添う。
この「エスコートキッズ」には"子供をフェアプレーの象徴"とする意味と、試合を控えて興奮している"選手をリラックスさせる効果"を兼ね備えているといわれている。フェアプレー・プロジェクトの一環として選手達が子供達の目の前で恥ずべき行為をしないようにということと、選手が試合前に子どもの手を握ることによって冷静さを取り戻せるということだ。
子どもたちにとっては、憧れのヒーローと手をつなぐことのできる夢の舞台。「未来の日本代表」を目指す子ども達を育てる一環でもあるようだ。
《NewsCafe》
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