子どものころ、「あなたの夢は何ですか?」とよく聴かれませんでしたか。先日、私も小学校で「夢を描こう、夢を語ろう」という授業を実施してきました。子どもたちと語り合うときは、まず「夢って何だろう?」というところから話を始めます。なぜならば、今の教育で『夢=将来なりたい職業』と解釈されがちだからです。私自身は『夢=将来なりたい職業』だとは思っていません。
もちろん夢の中には、なりたい職業が含まれていてもよいのですが、もっと夢は大きくて広くて、心がときめくものであってほしいと私は思います。子どもたちに絵を描いてもらう際には、目を閉じてもらい、こんな話をします。
「みんなは自分の夢の人生を歩んでいます。どんな気持ちがしますか。ワクワクする?幸せな気持ち?元気が出てくる?
夢を生きているみんなのまわりには、何が見えますか。どんな人と一緒にいますか。
スポーツ選手になりたい、あなたはどんなプレイをしていますか。応援してくれている人の顔が見えますか。観客席を見渡してみてください。
ゲームのクリエイターになりたい、あなたの作るゲームはどんなゲーム?そのゲームをしている子どもたちの顔が見えますか。
先生になりたい、あなたが教室の前に立っているとき、教室の風景が見えますか。子どもたちの顔はどんな表情をしているでしょう?
夢をかなえた自分を想像してみてください。あなたはどんな顔をしていますか」
夢を描くことは、その夢を生きている自分自身が、心から実現したいこと、心から喜ばせたい相手、自分の存在意義などを感じてもらうことなのです。これは、子どもだけに言えることではなく、大人も同じです。就きたい仕事についた先に、自分が本当に実現したいことや、自分の本当に幸せに感じることを見つけてほしいのです。
夢は、自分が心から実現したいことを自分が知らないことには、かなわないのです。心から実現したいことが自分の心から感じることができれば、毎日の生活、今の仕事を大事にすることができるし、その実現したいことのために、自分がどんなことを頑張ればよいか、おのずと見えてきます。
ぜひ皆さんも、自分の夢を心に問いかけてみてくださいね。
[ライター 齋藤めぐみ/コンサルタント・キャリアカウンセラーとして企業、個人のクライアントへのコンサルティングを行う。ccE,Inc 認定 GCDF キャリアカウンセラー。詳細はオフィシャルサイトまで(http://www.megumi-saitou.jp/ )(PC専用)]
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