未だ震災、原発、停電のニュースが世の中に駆け巡る中、それでも時は流れていきます。心が落ち着かないまま、それでも日常を生きることが、被災しなかった私たちには課せられていきます。
テレビCMでも、ネット上でも「自分にできることをしよう」というキャッチフレーズが流れてくる。義援金などの寄付活動、ボランティア、節電……。やれる限りのことをしても、まだまだ状況は変わらない。
経済活動をしようと外食や買い物をする。過度な自粛をやめて笑ったり、楽しもうとする。それでも、テレビをつければ深刻な状況は変わらない。「何もできないなら元気を出せ!」なんて言われても、元気すら出ない。
「自分にできることなんてないのではないか」
「こんな状態で心から笑うことなんてできない」
「仕事だってイレギュラー対応が多く、今まで通りにはいかない」
不安を感じながら、毎日の生活を送るだけで精いっぱいの方も多いのではないでしょうか。
「自分にできることをする」ということは、今目の前にいる人、目の前にある仕事やできごとを大事にするということだと思います。「遠くの被災者をどう助けるのか」ということだけではなく、家族、近所の人、会社の同僚、町ですれ違う人、自分の身近な人たちに対してできることをしてみてはいかがでしょうか。ひとつひとつの優しさや思いやりが、被災地でつらい思いをしている方々に少しずつつながっていくと、私は信じています。
何もできないと感じたら、ぜひ自分が日々出会う人やできごとを大事にしてみてはいかがでしょう。具体的に何かしなくても、その気持ちが『絆』をつないでいく……そう私は思います。
[ライター 齋藤めぐみ/コンサルタント・キャリアカウンセラーとして企業、個人のクライアントへのコンサルティングを行う。ccE,Inc 認定 GCDF キャリアカウンセラー。詳細はオフィシャルサイトまで(http://www.megumi-saitou.jp/ )(PC専用)]
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