特定の刑事裁判において、有権者から選ばれた裁判員が裁判官とともに審理に参加して、被告人の判決の決定まで関わる「裁判員制度」がはじまってから、8月3日で丸1年がたった。
最高裁によると、これまでに裁判員を務めた市民は3369人。1年の間に全国で1898人が起訴され、554事件で582人が判決を受け、すべて有罪だったという。
NewsCafeが行ったアンケート「裁判傍聴、行ったことある?」によると、裁判を一度は傍聴してみたいものの、まだ1度も傍聴したことがない人が61%に上った。仕事などでなかなか行く機会がないだけでなく、予約なしで行けるのか、誰でも行ってよいのかなど、傍聴の仕組みについて分からない人も多いようだ。
NewsCafeでは、裁判特集をオープン。裁判員裁判が今後もっと身近なものになっていく中で、突然通知が来ても慌てないように、編集部で行ってきた傍聴体験の様子を紹介したい。
裁判員裁判スタートから丸1年の8月3日は、東京地裁では秋葉原無差別殺傷事件の公判があり、午前9時半の傍聴券抽選までの間に約160人が傍聴券を求めて集まっていた。傍聴できる人は60人、夏休み中ということもあり、普段より傍聴希望者は多いようだった。
傍聴には外れたため、他の裁判を見ることに。東京地裁では、入り口で手荷物検査を受けた後に入ることができる。敷地内での撮影は許可が必要で、カメラなどの持込も禁止されているから注意が必要だ。
中に入ったら、本日の裁判予定が書かれた予定表があるので、傍聴者はまずそこで1日の裁判予定をチェック。時間・公判の部屋など希望する裁判のメモをしておくと、いちいち戻って確認せずにすむので、メモをしておくとよさそうだ。
(次回へ続く)
《NewsCafe》
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